日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成19年7月31日
  • 日本政策投資銀行

日本インシュレーション(株)のアスベスト対策事業に融資を実施
~「アスベスト代替製品製造」会社に対し国内初の適用~

  1. 日本政策投資銀行は、このたび「アスベスト対策事業」の対象として、日本インシュレーション株式会社(本社:大阪市)を選定し、融資を実行しました。アスベスト代替製品製造会社を対象とする事例としては全国でも初の適用となります。
  2. 当社は、大正3年設立の耐火被覆材・保温断熱材の製造販売及び関連工事施工を主力とする会社です。独自の技術開発により、昭和41年に無石綿けい酸カルシウム(ゾノライト)製造技術を世界で初めて開発、昭和60年には業界に先駆けて全製品の無石綿化を完了するなど、環境にやさしい耐火被覆材の開発・普及に努めています。最近では、従来品に比べ厚さを約40%も薄くすることに成功した省資源タイプの超薄型けい酸カルシウム耐火被覆板「ニュータイカライト」を開発、現在では、珪酸カルシウム系耐火被覆材ではシェア9割を超すなど、その技術力・商品力には定評があります。今回は、年々需要が増加している、珪酸カルシウム系耐火被覆材生産工場の増強資金として、「アスベスト対策事業」制度により、融資を実行致しました。
  3. 当社は、平成16年には、環境にやさしい無石綿耐火被覆材の製造に加えて、端材・廃材の回収リサイクルシステムの構築、循環利用など水資源対策の推進等、事業フロー全体にわたる高度な環境対策を進めている点が高く評価され、中堅企業としては初の「環境配慮型経営促進事業」※の対象となりました。
  4. 当行は、今後も、アスベストフリー社会の実現に向けて、アスベスト対策支援に、今後も積極的に取り組む方針であります。
  1.  当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度。大手から中堅クラスに至るまで多様な企業の評価を実施。製造業を始め、小売業やリース業など非製造業へも適用可能。非上場の中堅企業等の取組みを適切に評価できることは、本制度の大きな特徴の一つ。