日本政策投資銀行

  • News Release
  • 2007年9月12日
  • 日本政策投資銀行

旭ファイバーグラス株式会社の株式取得について

  1. 日本政策投資銀行(総裁:小村武、以下「DBJ」)は、WISE PARTNERS株式会社(以下「WP」)が運営するWP1号投資事業有限責任組合(以下「WP1号ファンド」)と共に、旭硝子株式会社(以下「AGC 社」)の100%子会社である旭ファイバーグラス株式会社(以下「AFGC社」)の全株式を取得致します。

    株式は、DBJとWP1号ファンドが共同で出資する持株会社「株式会社グローバル・インシュレーション」が譲り受けます。

  2. AFGC社は、昭和31年に設立されたガラス繊維メーカーであり(本社:東京都千代田区、代表者:狐塚章)、断熱材の生産販売においては国内トップ企業です。また、蓄積された技術を活用し工業材料分野等の新たな事業拡大にも積極的に取り組んでいます。
  3. 近年、AGC社がグループ事業の選択と集中を進める中で、AGC社とAFGC社のグループシナジーが薄くなってきたことから、今般、DBJでは、AFGC社の良質な事業基盤に加え、住宅の省エネに効果の高い断熱材事業の更なる強化、高い技術力を生かした工業材料事業の成長に向けた今後の経営戦略、事業の発展性を高く評価し、AFGC社のAGCグループ外での独立した事業運営を支援することと致しました。
  4. 今後は、AFGC社の経営陣及び従業員による資本参加も検討されており、経営陣及び従業員の方が自立的かつ意欲的に事業に臨むことにより、今後更なる企業価値の向上が期待されます。DBJは、かかるAFGC社の企業価値の向上に加え、WPと共にファイナンス面やネットワーク等の提供、様々な経営資源の補完等中長期的な視点に立った企業成長を支援し、AFGC社の経営陣・従業員と共に株式公開を目指して参ります。
  5. なお、今回の株式取得にあたっては、シニアローンを株式会社三菱東京UFJ銀行から、メザニンローンを野村キャピタル・インベストメント株式会社から、それぞれ調達する予定です。
  6. DBJでは、グループ事業の選択と集中への対応を始め、中長期的な視点で成長可能性の高い企業への支援に取り組んでおり、今後もこうした取組みを積極的に進めて参ります。

以上

(参考)会社概要

○旭ファイバーグラス(株)
[本 社] 東京都千代田区神田鍛治町
[代表者] 狐塚 章
[資本金] 6,000百万円(2006年12月31日現在)
[従業員] 474名(2007年6月30日現在)
○旭硝子(株)
[本 社] 東京都千代田区有楽町
[代表者] 門松 正宏
[資本金] 90,480百万円(2006年12月31日現在)
○日本政策投資銀行
[本 社] 東京都千代田区大手町
[代表者] 小村 武
[資本金] 1,272,286百万円(2007年3月31日現在)
○WP1号投資事業有限責任組合
[本 社] 東京都千代田区一番町
[無限責任組合員]  WISE PARTNERS(株)
[代表者] 中野 智弘
○(株)グローバル・インシュレーション
[本 社] 東京都千代田区一番町
[代表者] 栗原 浩幸