日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成19年9月26日
  • 日本政策投資銀行

日本発条(株)に対し、環境格付に基づく融資を実施
~「環境配慮型経営促進事業」融資として100件目を達成~

  1. 日本政策投資銀行は平成19年8月、「環境配慮型経営促進事業」融資制度の対象として、日本発条(株)(以下、ニッパツ。本社:神奈川県横浜市)を選定し、融資を実行いたしました。神奈川県に本社を置く企業が本制度の適用を受けるのは初めてとなります。
  2. 環境配慮型経営促進事業とは、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じ3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界初の融資制度です。
  3. ニッパツは独立系自動車部品メーカーであり、主力の懸架ばねでは国内最大手の地位にあります。また、懸架ばねの生産を通じて培った技術を応用して、情報通信機器関連部品等の生産も行っており、HDD用サスペンションでは世界第2位のシェアを有しています。

    同社の主力製品である懸架ばねをはじめとする自動車用ばねについては、材料開発、設計開発、加工方法における長年の研究と技術の深化を通じ、軽量化と高強度化とが両立されており、軽量化・高強度化されたばねの生産を通じ最終製品である自動車の環境負荷低減に貢献している点は高く評価されます。この他、生産工程における水資源の効率利用や排水対策、廃棄物の再資源化等、設計・生産・廃棄の各段階において高水準の環境配慮の取組みを行っています。

  4. 環境配慮型経営促進事業融資制度は平成16年度の運用開始から今年で4年目を迎え、同社に対する融資をもって件数(保証を含む)は100件に達しました。この間、大手から中堅クラスに至るまで多様な企業の評価を実施し、業種についても広がりをみせています。今後も本行は企業の環境配慮型経営促進支援に努めて参ります。