- News Release
- 平成19年9月26日
ヤンマー(株)に対し、環境格付に基づく融資を実施
~「環境格付利子補給制度」を関西で初適用~
- 日本政策投資銀行は、平成19年9月20日、「環境配慮型経営促進事業」の対象としてヤンマー株式会社(本社:大阪府大阪市)を選定し、融資を実行しました。
- 環境配慮型経営促進事業は、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。
- ヤンマー株式会社は、「エネルギーの有効活用」や「資源循環型社会」実現に向けた商品やサービスの提供により企業価値を創造し、社会的責任を果たそうとしています。
今回の評価では、①日本はもとより世界各国の厳しい排ガス規制に対応した環境配慮型製品の供給を通じて環境負荷低減に貢献していること、②バイオ燃料を始めとしたクリーンな代替燃料の実用化に向けた先進的取り組み、③法定基準より厳しい自主基準を課して大気・水質保全に配慮する環境経営の姿勢、を高く評価しました。結果、同社は「環境への配慮に対する取組みが特に先進的」という最高ランクの格付を3年連続で取得しました。
- 地球温暖化対策が世界共通の懸案事項になっている現状を踏まえ、当行は今年度から環境格付融資の新たなオプションとして、「環境格付利子補給制度」を創設しました。本制度は、「DBJ環境格付」を取得し、かつ、「原単位当たりCO2排出量」を5年以内に5%以上削減すると誓約した企業に対し、地球温暖化対策資金に係る貸出金利を1%優遇するものです。今回、「DBJ環境格付」を取得した同社は、上記誓約締結に同意したことから、当行は同社が行う地球温暖化対策資金に係る貸出金利を優遇しました。なお、本制度は関西では初の適用となります。
- 当行は、環境格付融資について大手から中堅クラスに至るまで多様な企業の評価を実施しています。今後も、「環境格付利子補給制度」の適用と合わせ、環境配慮型経営の適切な評価、地球温暖化の防止に努めて参ります。