日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成19年11月30日
  • 日本政策投資銀行

釧路孝仁会記念病院の新設工事に対し、
流動化スキームによるノンリコース融資を実施

  1. 日本政策投資銀行、北海道銀行及び北洋銀行は、このたび医療法人孝仁会が行う釧路孝仁会記念病院新設工事を対象に、野村ホールディングス株式会社の100%子会社である野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー(株)(以下「野村ヘルスケア」)と連携し、流動化スキームによるノンリコース融資を実施致します(融資スキーム等は下図参照)。本件は釧路地域の病院において初の取り組みとなります。本件資金調達にあたっては、野村ヘルスケアをアレンジャーとして、野村グループが出資(エクイティ)を実施するとともに、日本政策投資銀行が融資部分のアレンジャーを務め、シニアローン及び社債引受を北海道銀行、北洋銀行及び日本政策投資銀行が実施致します。
  2. 孝仁会は、全国でもトップクラスの脳神経外科部門を有し、地域の急性期医療の中核を担っています。釧路孝仁会記念病院は、孝仁会が傘下にもつ釧路脳神経外科病院、星が浦病院、新くしろ病院の急性期医療部門の集約・高機能化を目的に今般開設され、道東・釧路根室地域における医療機能の充実が図られるものと期待されます。
  3. 日本政策投資銀行は、平成17年9月に締結した業務協力協定に基づき北海道銀行及び北洋銀行との連携を強化して参りました。本件は、地域医療の充実・高度化により地域の活性化に寄与するプロジェクトであり、リレーションシップバンキングの趣旨にも合致することから、両行と連携して支援に取り組んだものです。
  4. 流動化スキームによる資金調達は、関係者への最適なリスク配分による事業価値の向上、事業者にとってのリスクの軽減、保有資産の収益力を活かした資金調達が可能、等のメリットがあります。日本政策投資銀行は、今後も多様な資金調達手法を提供し、地域医療の充実並びに地域再生・活性化等に向け支援を行っていく所存です。

【スキーム図】

スキーム図