日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成19年11月30日
  • 日本政策投資銀行

(株)丸順に「防災格付」融資を実施
~製造業で初~

  1. 日本政策投資銀行(総裁:室伏稔)は、「防災対応促進事業」(防災格付)融資制度に基づき、株式会社丸順(本社:岐阜県大垣市、代表取締役社長:今川喜章)に融資を実行しました。
  2. 防災格付融資制度は、事業継続体制の構築を支援する取り組みであり、当行が独自の評価システムを構築し、防災に対する取り組みの優れた企業に防災格付を付与した上で、防災対策事業に優遇金利で融資を行う世界初の取り組みです。
  3. (株)丸順は、独自の技術とノウハウを駆使し、国内のみならず海外展開を強力に推し進めている自動車用プレス部品・金型製造事業者(名証2部上場)ですが、その一方で、企業の社会的責任を果たすために主要取引先と協力しつつ、リスクマネジメントにも積極的に取り組んでおります。その一環として、同社が直面している大きなリスクの一つである東海地震に対しては、災害発生時の対応手順を明確化した地震防災マニュアルを策定するに留まらず、実践的な防災訓練とそれを踏まえてマニュアルの不断の見直しを繰り返すことによって、災害に対する即応力向上に取り組むなど、より実効性の高い従業員の安全確保並びに生産活動の早期復旧対策を実施しております。
  4. 今回の融資にあたっては、こうした全社的な防災体制構築の取り組みを高く評価し、「防災への取り組みが優れた企業」として認定し、優遇金利による融資を実行致しました。本件は東海三県(愛知・三重・岐阜)における防災格付融資の第一号であり、製造業に対して防災格付を付与する全国初の事例となります。
  5. 日本政策投資銀行では、防災格付融資制度の活用を通じ、今後とも幅広い業界・地域の企業の防災体制構築を積極的に支援して参ります。