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DISCUSSION
日本の未来についての語らい
「9年目のDBJ」で思うこと。

藤崎 智希
Tomoki Fujisaki
経営企画部 調査役
2008年入行 経済学部卒
中島 由貴
Yuki Nakashima
企業ファイナンス部 調査役
2008年入行 経済学部卒
荒木 宏文
Hirofumi Araki
ストラクチャードファイナンス部 調査役
2008年入行 法学部卒

我々の世代って。

藤崎
我々が入行した2008年は、DBJが民営化した年だから、我々は民営化1期生ということになる。我々ってどんな世代だと思う?
荒木
先輩の代と比べて違うという感じはあまりないと思う。ただ、何となく多様性のある世代ではないかな。
中島
私もそう思う。入行して思ったのは、「同じ世代でも、考えていることはこんなに違うんだ」ということ。
藤崎
人数は多くはないけれど、多様性は確かにある。
荒木
かといって、バラバラではない。「DBJという組織を通じて、社会に対してインパクトの与えられる仕事をやりたい」という意識は共通している。
中島
社会人としては駆け出しなのに、具体的な仕事のテーマを設定している人が多くて、「へぇ」と感心したりとか、逆に焦ったりもして。
藤崎
中島さん、9年目になって、そこは変わった?
中島
いつの間にか調査役という肩書きが付く年次になっている。「本当にあっという間だった」、これが正直な感想。だけど、いよいよ何かをDBJで成し遂げるべき立場になったなと、その自覚を持つようになってきた。これまで本店や支店で営業を経験してきたけど、現在担当するメザニンファイナンス※など、お客様のニーズに合わせて新しいソリューションを提供するのがDBJの強みで、そういったものを自分でも考えていきたいと思っている。
荒木
DBJの強みということだと、僕が印象的だったのは、入行後、都市開発部で不動産業界を担当していたのだけど、リーマン・ショックの影響で不動産業界が厳しい局面に直面する中で、これまでDBJが培ってきた知見も活かしながら、不動産金融市場を下支えするセーフティネット機能を、国や業界各社と議論を重ね、創り上げていったこと。あらためて、DBJは社会を動かすことができるユニークな組織だなと感じた。
藤崎
その流れでいうとリーマン・ショックから東日本大震災にかけての危機対応業務はDBJらしさをすごく感じた。僕は、2年目から業務企画部で危機対応業務の運用を担当していたのだけど、国とも非常に多くの議論を重ね、枠組みをつくるだけではなく、実際にこの枠組みを活用して日本の大きな二つの危機に取り組んだ。国の非常事態という大きな困難に直面する中で、歯を食いしばって頑張れる“誠実さ”がDNAとして宿っているなと、肌で実感した。
中島
確かにそうだね。私たちの同期でも同じようなものがあると思う。世代というより、こだわりの強さと志の大きさで括るほうが、DBJという組織の本質は見えてくると思う。

99%の苦闘と1%の達成感。

荒木
現在の部署に異動する前、僕は関西支店で地元の鉄道会社や不動産会社の営業担当だった。支店だと、本店に比べて接するお客様のカウンターパートも役員など責任の重い立場の方が多くて、経営者の想いもダイレクトに伝わってくる。
藤崎
僕も東海支店で営業を担当しているときに同じ想いを持った。経営者との距離が本当に近いので、会社の本当の課題も見えてくるなと感じた。
中島
外部環境が厳しい中で、いかに事業を成長させていくか、そのことを真剣に考えている経営者は間違いなくいる。支店でも本店でも私が考えていることは同じで、ひたすらお客様に寄り添って、脳が汗をかくくらい考える。そうすると、ますますそんな経営者を応援したくなって熱くなる。昨日もそんなお客様のことで、部長にその会社がいかに熱いか、ひたすら説明した。
藤崎
その想い、わかるな。
中島
でも、そこに至るには、会社のいろいろな人の話を聞いたり、工場などの現場を見せてもらったり、地道に時間をかけて会社の本質を見極めるとともに、経営者の信頼を得ていくことが不可欠。そこが楽しくもあり、難しくもある。いちばん「嬉しい」と思うのは、お客様に「ここまで見てくれて真剣に提案して実現してくれたのはDBJが初めて。ありがとうございました」と言われた時だね。
荒木
僕が現在担当するプロジェクトファイナンスの仕事は、99%は文字通り、地を這うような緻密な作業と真剣勝負の交渉の積み重ねで大変なことが多い。これがあるから稼働した発電所などを目にすると、その後ろにいるプロジェクト関係者の姿が目に浮かぶ。この瞬間はプロジェクト全体の進行から見れば、大変な99%に比べると、1%に過ぎないけれど、その1%の達成感はすごい。
藤崎
東海支店時代に僕も、静岡県の物流企業のプロジェクトを3年間とことんやり尽くした。本当に大変だったけど、送別会で、先方の役員の方々と我々担当チームで、港に揚がったマグロを食べたんだけど美味しかったな。当時は毎週のように静岡に通っていて、海沿いの道を港まで歩いた時の、港の光景、海の匂い、それは自分の中の深いところまでしみ込んでいる。

金融力がもたらすWIN-WINの関係。

荒木
DBJのこれからを考えてみると、僕は今後も周りの金融機関が取り組んでいないようなことに積極的にチャレンジしていくべきだと思う。
藤崎
そうだね。その中で他の金融機関と協働しながらも、いかに自分たちの存在意義を出していくかが求められる。これがやりがいにもなるし難しいところ。
中島
DBJは、資金決済機能がないという点などを考えれば、いわゆる企業のメインバンクという立場にはなれない。ただ、中長期的な取引、たとえば新たな設備投資を考えているお客様に、「まずDBJに声をかけてみよう」と思っていただくような関係を構築していくことが重要ではないかな。
荒木
その通りだと思う。日本は、今後人口も減るし、それに伴って大きな経済成長は望みにくい。それでも一つひとつの企業にフォーカスすると、新技術や新分野を開発して成長しようとしている日本企業は数多く存在している。そういう良い意味で“頑張っている”経営者をサポートするのが我々DBJのミッションであるし、金融という部分で少しでも付加価値を示して、日本の未来に貢献していきたいという我々のモチベーションにも直結している。
藤崎
これだけお金が余っている状況のもとでは、資金の使い方、回し方の巧拙に注目が集まるようになっている。僕が最近いいなと思っているのは、DBJが一般の事業会社などと共同投資に取り組んでいること。メインバンクという言葉が、企業と銀行との付き合いのあり方を表しているとするなら、共同投資というのは、金融のプロとしてお客様に金融力を提供することによる、新しいメインバンクの形の提示なのかなと思う。
中島
DBJで地域金融機関との協働でいうと、例えばメザニンファイナンスなどのDBJの持つ新しい金融手法と地域金融機関の地域でのネットワークを結び付けることで、地域活性化に取り組む中で新たなビジネスとなっている。だから、DBJにとって地方銀行とWIN-WINの関係を構築することは、単なるお題目ではなく、DBJの未来に関わる重要なテーマだと思う。
荒木
そういう観点では、現在僕の部署で担当しているインフラ分野において、国内外の投資家に新たな投資機会を提供し、国内外の新たな金融の流れを創造することも重要になってくると思う。これもWIN-WINの関係かな。
藤崎
二人が言うように様々なステークホルダーとWIN-WINの関係を築きつつ、日本が“カッコいい国”になるために我々で何ができるのか、これからも追求していきたいと思う。
荒木
中島
そうだね。
  • ※メザニンファイナンス:通常の融資より返済順位が下位にある資金のことをいう。メザニンとは中2階の意味。米国など幅広い投資家層を抱える市場では、多様な資金供給手段の一つとして重要な役割を果たしている。