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VOICE
総合職インタビュー

池田 和寛
企業金融第1部
2014年入行
工学系研究科修了

大学院時代から日本の製造業の発展に貢献できる仕事がしたいと考えていた。DBJは、その多彩な金融機能を駆使して製造業の国際競争力強化を支援しており、そこに魅力を感じた。同期の魅力的なキャラクターも、決め手の一つだった。

世界有数の切削技術をグローバル市場へ。

エアライン各社が次世代の航空機に求めているのは、燃費の向上をもたらす機体の軽量化です。中でも航空機エンジンは機体の重量の大きな部分を占めるため、新型のエンジン開発においては、耐久性や安全性の向上に加え、エンジン部品の軽量化にも焦点が当たっています。栃木県足利市に本拠を構える菊地歯車株式会社は、歯車の製造を長年にわたって行う中で培った優れた切削技術を、航空機産業、とりわけエンジンの製造分野に活かすべく、タービンブレード(※)という重要な部品の製造によって、航空機産業への本格参入を図りました。
同社の技術は、海外の大手航空機エンジンメーカーが注目するところとなり、次世代の航空機に搭載される新型エンジンのタービンブレード部品の長期受注に成功しました。しかしながら同社は、航空機産業に参入してまだ日が浅いということもあり、30年近くにわたり航空機業界を支援してきたDBJに対して、金融面・情報面からの支援を打診してきました。DBJは、積極的に同社のご要望にお応えすべくご相談に乗る中で、同社の海外進出が、日本の航空機エンジン業界の競争力と成長力の強化に資するものと考え、同社がタービンブレード事業の分社化を図るに当たって、新会社AeroEdgeの経営に共同出資者として参画することになりました。
※船や飛行機を動かしたりするために利用されるタービン(羽根車)に組み込まれている1枚1枚の羽根のこと。

お客様の強みを知ろうとする地道な努力が、信頼を生んだ。

今回のような出資案件は、通常の融資案件と比較してかなり難易度が高いのですが、当時入行2年目の私が担当を任されました。非常に大きな役を任されたなという思いとともに、若手にも難しい案件を任せてくれるDBJの懐の広さを感じました。
私がまず取り組んだことは、同社の技術力の源泉を理解することでした。チタンアルミ合金の塊を切削して、タービンブレードに加工する技術を保有するのは、世界でも数社と言われています。その技術をなぜ同社が保有しているのか、またこの技術がどう優れているのか。私は、チタンアルミに関する学術論文を複数読むとともに、同社に対してもヒアリングを重ねることで、時間をかけて理解を深めていきました。そして、最終的に同社の信頼を得るとともに、我々の日本の航空機産業をともに成長させたいという思いに共感してもらえたことが、今回のプロジェクトの実現につながったポイントだったのかなと思っています。
また、実際にプロジェクトを進めていく上では、苦労も多かったですが、副担当に回ってくれた先輩に、出資案件独特の複雑な審査方法など、様々な局面でサポートしてもらい、これが大きな支えとなりました。
今回のプロジェクトを最後まで完遂したことで大きな自信を得るとともに、入行動機である「日本の製造業の国際競争力強化支援」の一端を実現でき、あらためて「DBJに入行してよかった」と確信しています。今後は、日本の製造業の新たな活力となる分野、例えば宇宙産業などにも取り組んでみたいなと考えています。