北陸ガス(株)に対し、環境格付に基づく融資を実施~都市ガス業界初の2年連続の最高ランク評価~

1.日本政策投資銀行は、平成20年9月30日、「環境配慮型経営促進事業」の対象として、北陸ガス株式会社(本社:新潟県新潟市)を選定し、融資を実行しました。当社を対象とする当制度の適用は平成19年度に続き2回目で、2年連続の最高ランク評価となりました。 2.環境配慮型経営促進事業とは、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。 3.北陸ガス株式会社は、新潟市、長岡市等を事業エリアとする都市ガス事業者であり、「環境の保全が地域社会の発展と市民生活の向上に極めて重要であることを認識し、企業活動を通じて環境との調和を図り、資源の有効活用を推進する」ことを環境理念として掲げ、環境保全に配慮した事業活動を推進しています。 具体的な取り組みとしては、地元新潟県にある天然ガス田の利点を活かし、都市ガス原料として石炭ガス全盛期であった昭和20年代より天然ガスをいち早く活用してきている他、ブタン等の石油系原料を用いたSNG(代替天然ガス)製造プラントの廃止や、ガス導管工事に伴う掘削土の再利用、下水処理汚泥から発生する消化ガスの都市ガス原料への利用等、積極的に環境配慮に向けて取り組んでいることや、事業所から製造工場に至る全社でISO14001の取得を完了していることを当行は高く評価いたしました。 4.結果、同社は「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を2年連続で取得いたしました。なお、2年連続の最高ランク取得は都市ガス事業者では初となります。 5.当行では、現在本制度について大手から中堅クラスに至るまで多様な企業の評価を実施しています。地球温暖化対策が世界共通の懸案事項になっている現状を踏まえ、今後も環境配慮型経営の適切な評価を通じて地球温暖化の防止に努めて参ります。

以上

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