東京都住宅供給公社に対し、DBJ環境格付に基づく融資を実施

 株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下「DBJ」という。)は、2009年3月27日、東京都住宅供給公社(理事長:幸田昭一、以下「同公社」という。)に対し、環境格付融資を実施しました。

 「DBJ環境格付」は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 同公社は、地方住宅供給公社法に基づき、都内での賃貸住宅の建設・管理と都営住宅等の受託管理を主な業務とする東京都100%出資の特別法人です。設立以来、東京都の住宅政策の一翼を担い、中堅勤労者の良好な居住環境づくりを一貫して推進しています。一般賃貸住宅約6万2千戸と公社施行型都民住宅約9千戸などに都営住宅を加えた総管理戸数は約35万8千戸です。

 今回同公社は、東京都と密接に連携しつつ環境配慮活動を着実に進めていることが評価されました。具体的には、①平成16年度新築分から住宅性能評価を取得し、賃借人等に対して省エネやシックハウス対策等の環境情報を提供していること、②平成19年度着工分から次世代省エネ基準を満たし、かつ高効率給湯器、高効率照明を設置した省エネ住宅建設を推進していること、が挙げられます。また、③屋上緑化、植栽面積を一定量確保し、都市地域におけるヒートアイランド対策、景観整備に貢献している他、近隣住民へ公園、防災倉庫等を提供することにより、憩いの場を含めた社会インフラ機能を提供している点は特筆されます。以上のような当社の取り組みを高く評価し、環境格付を認定することとなりました。

 今般の融資は、同公社一般賃貸住宅の建て替え事業における高断熱化素材、複層ガラス、高効率型給湯器の購入等、環境配慮型経営促進に係わる設備資金を対象としており、同公社が策定したアクションプラン平成20年度版(20~22年度)に掲げている「環境にやさしい魅力ある住宅の供給」等の実施を通して環境負荷の低減に向けた住宅供給の取り組みがより一層促進されることが期待されます。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客さまの取り組みを積極的に支援して参ります。



【お問い合わせ先】
公共ソリューション部 電話番号03-3244-1750
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