神港有機化学工業(株)に対し、DBJ防災格付に基づく融資を実施~製造業に対し、関西で初適用~

 株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下「DBJ」という。)は、平成22年3月26日、神港有機化学工業株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:木下 宏二、以下「当社」という。)に対し、DBJ防災格付融資を実施しました。
 DBJ防災格付融資は、中央防災会議「防災に対する企業の取組み」の自己評価項目表をベースに独自の評価システムを構築し、防災に対する取り組みの優れた企業を評価・選定した上、当該企業の防災対策事業に優遇金利で融資を行うという「防災格付」の手法を導入した世界初の融資メニューです。

 当社は、昭和44年創業の各種エステル類の製造・有機化学品の生産を主業とする化学品製造業者で、高い技術力を背景として、当社製品は塗料、電子材料、医農薬中間体等、幅広い分野に使用されています。

 今回の評価では、(1)東南海・南海地震をはじめとする大規模災害に備え、東南海・南海地震防災規程をはじめとした防災関連の規程を策定し、全社的に災害時指揮命令系統を整備し組織体制の整備を行っていること、(2)化学品タンク等施設の耐震化や、事務所棟を始めとする施設の嵩上げを実施する等の風水害対策についても着手し、ハード面の整備にも取り組んでいること、(3)危険物を取り扱う事業の特性に鑑み、当社最大のリスクである危険物漏洩にも対策を講じていること、(4)周辺企業や自治体と協議しながら、人員・物資の両面で共同防災体制を構築し、地域の防災力の向上に寄与していること、等を高く評価致しました。

 今般の融資は、当社の防災対策に関係する設備更新投資等を対象に実施するものです。今後は、施設の安全性向上の取り組みを引き続き進めるとともに、事業継続対策まで視野に入れた体制整備により、サプライチェーンにわたる防災対策を実現し、自社のみならず顧客企業とも協調した防災力向上にも寄与することによって、神戸港湾地域の防災対策の充実に更なる貢献をしていくことが期待されます。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、今後とも幅広い業種・地域へのDBJ防災格付融資の活用を通じ、防災に向けたお客さまの取り組みを積極的に支援してまいります。


【お問い合わせ先】
 関西支店 企画調査課   電話番号:06-4706-6455


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