株式会社ダイフレックスの企業価値向上を目的としたパートナーシップ支援について

　株式会社日本政策投資銀行（社長：室伏稔、以下「DBJ」という。）は、株式会社ダイフレックスHD（代表取締役：三浦慶政、以下「当社」という。）の今後のさらなる成長と価値創出を図るため、建築防水システムのグローバルトップメーカーであるSika AG（本社スイスバール、以下「Sika」という。）とのパートナーシップを支援すべく、Sikaに対してその保有する株式を売却しました。

　当社は、昭和39年に設立された防水材メーカーであり、ウレタン塗膜防水分野におけるリーディングカンパニーです。また、当社は「コンストラクション・ケミカル」、すなわち、ビルの屋上、外壁及び床面に関する化学製品を総合的に取り扱うメーカーへの業態転換を志向し、防水材市場の周辺分野への事業拡大にも積極的に取り組んでいます。DBJは、平成19年10月に代表取締役社長である三浦慶政氏のMBO(*)を支援する目的で当社に資本参加し、以来、企業価値向上のためにサポートを続けてきました。

　今般、当社は、さらなる企業価値向上のために、Sikaとのパートナーシップを組むことを決断し、DBJとしても、Sikaは当社のさらなる成長と価値創出を実現しうるパートナーであると考え、当社とSikaとのパートナーシップ実現に向けて支援を行ってまいりました。今回、当社は、Sikaとのパートナーシップを組むことにより、近年、注力してきた建築・土木のリニューアル分野に、新たな新製品・工法ソリューションを導入することで、防水・補修システムにおけるトータルシステムの提供が可能になることにより、多岐にわたり顧客のニーズを満たすことができるようになることに加え、アジアを中心として海外展開を加速することが可能になります。

　DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします～私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます～」に基づき、出資機能の活用等により、中堅企業における最適な資本政策の実施、及び経営者と共同しての企業価値向上支援に取り組んでおり、今後もこうした取り込みを積極的に進めてまいります。

*MBOとは、Management Buyout(マネジメント･バイアウト)の略で、経営陣が自ら会社の株式・事業などをその所有者から買収することを言います。


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