ニッポン高度紙工業(株)に対し、「DBJ防災格付」に基づく融資を実施~四国の企業に初適用~

 株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下「DBJ」という。)は、ニッポン高度紙工業株式会社(本社:高知県高知市春野町、代表取締役社長:鎮西正一郎、以下「当社」という。)に対し、「DBJ防災格付」に基づく融資を実施しました。
 
 「DBJ防災格付」融資は、内閣府「防災に対する企業の取組み」の自己評価項目表をベースに独自の評価システムを構築し、防災に対する取り組みの優れた企業を評価・選定した上、当該企業の防災対策事業に優遇金利で融資を行うという「防災格付」の手法を導入した世界初の融資メニューです。

 当社は、土佐和紙技術を利用したビスコース加工紙メーカーとして昭和16年に創業されました。当技術を活用し、家電製品等の省エネ化に不可欠な存在となっているアルミ電解コンデンサ用セパレータでは世界シェア70%を占めるトップメーカーとなっています。近年は、環境分野で不可欠な存在であるリチウムイオン電池用セパレータの量産化に取り組んでいます。

 今回は、当社が電解コンデンサ用セパレータのトップメーカーとして、国内のみならず海外のユーザーに対しても安定的な製品供給を図るために、(1)「災害対策本部運営要領」等に基づく防災マネジメント体制を構築しつつ事業継続を重視した経営を実践している点、(2)生産活動の中心はあくまでも高知県に置きつつ、今後発生が予測されている南海地震に備え、新工場建設により生産拠点の分散化を図り、同時被災リスクを軽減している点を高く評価しました。その結果、当社は最高ランクである「防災への取り組みが特に優れている」という格付を取得しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、幅広い業種・地域への「DBJ防災格付」融資の活用を通じて、お客様の防災への取り組みを積極的に支援してまいります。


【お問い合わせ先】
四国支店 業務課  電話番号087-861-6677
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