アジアを投資対象とするファンドの設立及び出資について

 エー・アイ・キャピタル株式会社(代表取締役社長:清水 達平、以下「AIC」)及び株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:室伏 稔、以下「DBJ」)は、今般アジアのプライベート・エクイティ・ファンド(以下「PEファンド」)を投資対象とする「AIC Asia Opportunity Fund, L.P.」(以下「本ファンド」)を設立することとしました。

 本ファンドは、PEファンドの既存出資者のファンド持分を取得(セカンダリー投資)する日本初の本格的なセカンダリーファンドであり、かかる投資機会を成長著しい中国、インド、東南アジア、オーストラリア等のアジア地域に限定するという点で世界的にみても新しいタイプのファンドです。本ファンドにおいてAICはファンドの運営を担い、DBJは最大投資家として関与し、AICの株主である三菱商事株式会社(代表取締役社長:小林 健)及び株式会社三井住友銀行(頭取:國部 毅、以下「SMBC」)の出資、今後の国内外の機関投資家に対する募集活動により、総額1億5,000万ドルの規模を目標としています。
 (注)PE ファンドとは、主に未公開企業の株式に投資を行い、その企業の成長や再生の支援を通じて企業価値を高めた後に IPO(株式公開)や他社への売却により投資回収を図るファンドです。

 金融機関等に対する資本規制の強化により、保有PEファンド持分の売却ニーズの増加が見込まれる中、満期保有が原則の当該持分の本ファンドによる買取を通じて、国内投資家に対するソリューションの提供、我が国PE市場の流動性向上等、金融資本市場の活性化に努めて参ります。また、投資家に対しては、セカンダリー投資の実行を早期に実現して、投資先ファンドに関する透明性を確保するとともに、投資の組み入れが進捗しているPEファンド持分を取得することで投資資金の早期回収を目指します。

 AICは本ファンドの運営管理を通じ、PEファンドの分野で新たな投資機会を提供することで、年金基金、金融機関等の投資家の中長期的な資産運用ニーズを満たして参ります。また、DBJは、PE市場での新たな取組みに対し、引き続き資金支援、ノウハウ面でのサポートも含めて積極的に支援していく方針です。
[エー・アイ・キャピタル株式会社の概要]
項目
内容
商号エー・アイ・キャピタル株式会社
設立年月日平成14年7月15日
代表取締役清水 達平
所在地東京都千代田区丸の内1-9-1 丸の内中央ビル10階
資本金4億円
株主構成三菱商事株式会社 51%
大同生命保険株式会社 25%
株式会社三井住友銀行 20%
三菱UFJ信託銀行株式会社 4%
事業内容プライベート・エクイティ投資に特化したファンド・オブ・ファンズの運営、投資運用サービス、投資助言サービス、モニタリング・サービス

[本ファンドの概要]
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内容
名称AIC Asia Opportunity Fund, L.P.
募集期間平成24年3月末迄(予定)
目標ファンド総額1億5,000万ドル(最大2億ドル)
運用会社AIC
ファンド出資者DBJ、SMBC、三菱商事、その他投資家(予定)


[ファンドスキーム図(予定)]




ファンドスキーム図(予定)

【お問い合わせ先】
株式会社日本政策投資銀行 資金運用グループ TEL:03-3244-1145

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