(株)商船三井に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施~海運業界初のDBJ環境格付取得~

 株式会社日本政策投資銀行(社長:室伏稔、以下「DBJ」という。)は、平成23年6月7日、株式会社商船三井(本社:東京都、代表取締役社長:武藤 光一、以下「当社」という。)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施しました。海運業界に対する「DBJ環境格付」は、本件が初の案件となります。

 「DBJ環境格付」は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。この度、DBJは海運業向けのスクリーニングシートを作成し、本件において初めて適用しました。

 当社は、中期経営計画「GEAR UP! MOL」の柱である環境戦略に基づき、世界トップクラスの海運会社としての実績に裏付けられた環境マネジメント体制「MOL EMS21」の下、海運サービスが本来持つ高い環境効率の一層の強化及び安全運航の徹底という形で、海運業界における環境経営像を示しています。

 今回の評価では、(1)次世代船構想プロジェクト「船舶維新」において、実現可能性を重視したエコシップ要素技術の導入ロードマップを策定・実行することにより、ハード面での環境負荷低減を推進している点、(2)ソフト面での取り組みとして、当社が蓄積してきた効率的運航に資するノウハウを集約した「ECO SAILING」の徹底によりCO2排出量低減を実現した点、(3)安全運航に資する取り組みとして、全運航船舶の動向をモニターし、気象及び海賊・テロ情報等の提供を24時間体制で行う「安全運航支援センター」を開設している点、等を高く評価しました。結果、当社は「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を取得しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客さまの取り組みを積極的に支援してまいります。


【お問い合わせ先】
企業金融第4部 海運・JR班 電話番号03-3244-1640
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