(株)オークワに対し、新「DBJ防災格付」に基づく融資を実施~関西初、小売業初案件~

 株式会社日本政策投資銀行(社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、株式会社オークワ(代表取締役:福西拓也、以下「当社」という。)に対し、小売事業者として初の新「DBJ防災格付」に基づく融資を実施いたします。

 「DBJ防災格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより防災及び事業継続対策への取り組みの優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「防災格付」の専門手法を導入した世界初の融資制度です。従来の「DBJ防災格付」は、主に発災前段階における予防策に重きを置いていましたが、新「DBJ防災格付」は、発災後の企業の迅速な復旧活動を含む事業継続の取り組みに重きを置いた設問体系へと大幅にリニューアルしており、予防だけに留まらず、危機事案発生後の戦略・体制等を含めた企業の事業継続活動を総合的に評価する内容となっています。

 当社は、和歌山をはじめとする1府6県に、150店舗以上を展開する地場有力スーパーマーケットです。当社では、「商業を通じて地域社会に貢献する」の理念の下、地域密着型のドミナント店舗戦略を展開する過程において、地域住民に対し安全な暮らしの場を提供すべく、有事への対応を積極的に進めています。

 東日本大震災後、小売店舗の防災拠点としての役割が注目されている中、当社の事業継続は、「地域社会への貢献」そのものと言えます。今回の評価においては、有事に備えた基本的な自社防災体制の整備に加え、当社の主要な事業基盤である関西1府3県と個々に災害時の協定を結び、とりわけ和歌山県とは具体的な支援策まで事前に取り決め、近年、その内容を拡充している点などを高く評価し、「防災への取組が優れている」の格付を付与することを決定しました。

 今般の融資は、重要事業所への自家発電機の設置、旧耐震店舗の建直し、水冷式冷蔵設備の空冷式冷蔵設備への入替、南紀エリアへの災害時用備蓄倉庫の設置等の防災対策事業を資金使途としています。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客さまの取り組みを積極的に支援してまいります。

 【お問い合わせ先】
 関西支店 企画調査課 電話番号06-4706-6588
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