ケネディクス不動産投資法人に対し、新「DBJ防災格付」に基づく融資を実施~J-REIT初の新「DBJ防災格付」取得~

 株式会社日本政策投資銀行(社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、ケネディクス不動産投資法人(本社:東京都港区、執行役員:宮島大祐、以下「当社」という。)に対し、新「DBJ防災格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ防災格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより防災及び事業継続対策への取り組みの優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「防災格付」の専門手法を導入した世界初の融資制度です。従来の「DBJ防災格付」は、主に発災前段階における予防策に重きを置いていましたが、新「DBJ防災格付」は、予防策だけに留まらず、危機事案発生後の迅速な復旧を含めた企業の事業継続活動を総合的に評価する内容となっています。

 当社は、国内の中規模オフィスを運用するJ-REITで、保有する物件の環境対応はもちろんのこと(※1)、資産運用会社を介して防災・BCPへの対応も積極的に進めることで、テナントのあらゆるニーズに応えるJ-REITのパイオニアです。

 今回の格付では、(1)シンクライアントシステム(※2)の導入などにより、有事の重要業務継続に関する代替戦略を複数有する点、(2)AM(※3 )業務とPM(※4)業務を兼務する資産運用会社を起用する当社ならではの特長を活かして、投資家・監督官庁・テナントに、それぞれ迅速な情報提供を行うべく、有事の重要業務復旧工程を時系列で体系的に整理している点、(3)復旧工程における役割分担や情報連絡フローを明確にしており、必要人材の確保や関係組織との協調関係を構築している点、などを高く評価しました。

 これら防災における当社の積極的な取り組みは、J-REIT業界をリードするものとして評価した結果、当社は「防災への取り組みが優れている」という格付を取得することになりました。なお、J-REIT業界における「DBJ防災格付」の取得は、今回が初めての事例となります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客さまの信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客さまの取り組みを積極的に支援してまいります。

(※1)当社は、オフィスビルの環境・社会への配慮を積極的に進めているとして、東京・大阪・名古屋に保有する複数棟について”DBJ Green Building認証”の取得も行っています(平成23年6月9日)。

(※2)企業内の情報システムにおいて、社員が使うコンピュータ端末(クライアント)ではなく、サーバ側でアプリケーションソフトやファイルなどの資源を管理するシステムの総称を言います。

(※3)「アセット・マネジメント」の略。不動産を投資家に代行して管理・運用する業務を指します。

(※4)「プロパティ・マネジメント」の略。不動産に関する資産の管理を行う業務のことを指します。


 【お問い合わせ先】
 都市開発部 電話番号03-3244-1710

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