スカパーJSAT(株)に対し、新「DBJ防災格付」に基づく融資を実施-放送・通信事業者として初の新「防災格付」取得-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、スカパーJSAT株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長:高田真治、以下「当社」という。)に対し、放送・通信事業者として初の新「DBJ防災格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ防災格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより防災及び事業継続対策への取り組みの優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「防災格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。従来の「DBJ防災格付」は、主に発災前段階における予防策に重きを置いていましたが、新「DBJ防災格付」は、発災後の企業の迅速な復旧活動を含む事業継続の取り組みに重きを置いた設問体系へと大幅にリニューアルしており、予防だけに留まらず、危機事案発生後の戦略・体制等を含めた企業の事業継続活動を総合的に評価する内容となっています。

 当社はアジア最大の有料多チャンネル・衛星通信事業者であり、377万を超える世帯(平成23年12月末時点)に対し、有料多チャンネルサービス「スカパー!」、「スカパー!HD」、「スカパー!e2」などを提供する他、通信衛星を利用した衛星IPネットワークサービスなど災害時に強い通信サービスを提供しています。
 また、社内に設置された「リスクマネジメント委員会」における定期的なリスク評価の中で、防災対応を含めた評価及び対応策見直しを実施するなど、防災への取り組みは特に優れた水準を維持しています。

 今回の評価では、災害に強い衛星通信の特長を活かし、全国の自治体や電力・ガス・通信などの重要なライフラインを担う企業群の事業継続を支えるという、当社が担う重要な社会的使命に基づいた、(1)本社及び主要事業所の耐震免震対策や、重要施設の地理的分散が図られるなど事業継続の基盤となるハード面での抗堪性を確保している点、(2)重要業務の継続のため、経営層をトップに社内横断的な事業継続体制を構築し、継続的な訓練やBCPの高度化に取り組んでいる点、(3)通信事業者として「継続すべき業務」を社内で選定しており、事業継続に必要な対応を時系列で整理している点、等を高く評価いたしました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、今後も「DBJ防災格付」の活用を通じ、お客様の防災への取り組みを積極的に支援・推進してまいります。

 【お問い合わせ先】
 企業金融第2部 電話番号03-3244-1660
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