(株)日本政策投資銀行と(株)岩手銀行が共同出資している東日本大震災復興ファンドによる大槌商業開発(株)への融資実施について

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)と株式会社岩手銀行(代表取締役頭取:高橋真裕、以下「岩手銀行」という。)が共同で出資する東日本大震災復興ファンド「岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合」(以下「当ファンド」という。)は、大槌商業開発株式会社(本社:岩手県大槌町、代表取締役会長:藤井征司、以下「大槌商業開発」という。)への融資を実施いたしました。

 当ファンドは、地域事情に精通するとともに被災地域に広範なネットワークを有する岩手銀行と投融資一体型の金融サービスを提供するDBJの連携のもと、東日本大震災の被災企業に対する復興資金の供与を通じ、被災地域の早期復興支援を図るため平成23年8月に設立されました。

 大槌商業開発は、岩手県大槌町及び釜石市を主たる商圏とする岩手県沿岸地域最大のショッピングセンター「シーサイドタウン・マスト」の運営を行っております。当施設は、食品スーパーマーケット及びホームセンターを核に飲食14店舗、生活雑貨10店舗に加え、岩手銀行大槌支店、内科クリニックも入居する等、被災地域の生活インフラとして不可欠な施設となっております。
 同社は、東日本大震災の津波により、施設1階部分は全壊し瓦礫で埋まり、さらには、ホームセンター部分は全焼する等、甚大な被害を受け、長期休業を余儀なくされましたが、地域住民及び大槌町からの強い要請もあり、昨年12月22日の営業再開に至りました。

 本件は、被災地域の生活インフラの核となる「シーサイドタウン・マスト」の復旧を通じ、当地域の復興を後押しするものであり、当ファンドの取組趣旨に合致するため、同社への震災対応資金の融資として実施されたものです。

 DBJと岩手銀行は、引き続き、当ファンドによる被災企業への投融資等を通じ、被災地域の復興を支援して参ります。

 【お問い合わせ先】
 東北支店 企画調査課 電話番号022-227-8182

〔ファンドの概要〕
 岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合
  (1) ファンド規模  50億円(当初)
 (2) 設    立  平成23年8月3日
 (3) 出  資  者  無限責任組合員(GP):(株)東北復興パートナーズ
 有限責任組合員(LP):DBJ、岩手銀行
 (4) 期    間  投資期間3年、存続期間10年(但し、必要があれば、投資期間で2年以内、
 存続期間で5年以内の延長を行うこともあります)

  〔ファンドのスキーム図〕

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