西部瓦斯(株)に対し、新「DBJ防災格付」(最高ランク)に基づく融資を実施-都市ガス事業者として全国初の新「DBJ防災格付」取得-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、西部瓦斯株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:田中優次、以下「西部ガス」という。)に対し、西部ガスが実施する都市ガスの安定供給を企図した福北幹線複線化工事、ガス導管耐震化工事・遠隔監視装置等の防災対策投資を対象として、都市ガス事業者として全国初となる新「DBJ防災格付」を適用した融資を実施いたしました。

 「DBJ防災格付」は、DBJが開発した独自の評価システムにより防災及び事業継続対策への取り組みの優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「防災格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。
 従来の「DBJ防災格付」は、主に発災前段階における予防策に重きを置いていましたが、新「DBJ防災格付」は、発災後の企業の迅速な復旧活動を含む事業継続の取り組みに重きを置いた設問体系へと大幅にリニューアルしており、予防だけに留まらず、危機事案発生後の戦略・体制等を含めた企業の事業継続活動を総合的に評価する内容となっています。

 今般、西部ガスに対し、新「DBJ防災格付」で最高ランクとなる「防災への取り組みが特に優れている」の格付を付与し、同制度に基づく融資を実施いたしました。

 西部ガスは、福岡・熊本・長崎3県の主要都市を供給区域とする九州最大の都市ガス事業者です。阪神淡路大震災や福岡西方沖地震の経験に基づき、従来からガス導管の地震対策や大規模地震の発生を想定した集合訓練に取り組んでいますが、東日本大震災を契機として、災害時等における都市ガスの安定供給体制をより高いレベルで構築するため、地震や津波に対するグループ全体の防災対策の見直しを進めています。

 今回の評価では、(1)社内規定において、防災・減災対策、事業継続対策を経営上の重要課題として掲げ、組織横断的な体制を組織し継続的なマネジメントを展開している点、(2)事業を取り巻くリスクの中で地震防災対策を最重要と捉え、供給施設・設備の耐震化等の「事前予防策」、二次災害を未然に防ぐための「緊急対策」、災害後の供給責任を果たすための「早期復旧対策」に加え、各ステークホルダーに対する広報活動等の各種施策を総合的に進めている点、(3)過去の災害を教訓とし、業界における防災・減災、事業継続対策の高度化に向けた一翼を担っている点、等を高く評価いたしました。
 
 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

 【お問い合わせ先】
 九州支店 電話番号092-741-7734(代表)
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