東日本大震災復興ファンドによる(株)釜石総業への融資実施について

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)と株式会社岩手銀行(代表取締役頭取:高橋真裕、以下「岩手銀行」という。)が共同で出資する東日本大震災復興ファンド「岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合」(以下「当ファンド」という。)は、株式会社釜石総業(本社:岩手県釜石市、代表取締役社長:新里耕司、以下「釜石総業」という。)に対して融資を実施いたしました。本件は、当ファンドにおいて6件目の投融資実施案件となります。

 当ファンドは、地域事情に精通するとともに被災地域に広範なネットワークを有する岩手銀行と投融資一体型の金融サービスを提供するDBJの連携のもと、東日本大震災の被災企業に対する復興資金の供与を通じ、被災地域の早期復興支援を図るため平成23年8月に設立されました。

 釜石総業は、釜石市にて昭和56年4月に開業した「ホテルサンルート釜石」の運営を行っております。同社は、東日本大震災の地震・津波により、施設2階部分までが大破し、一旦は営業停止を余儀なくされましたが、同市が甚大な被害を受けた三陸沿岸南部の復旧・復興拠点として位置づけられる中、復旧・復興関係者に対する宿泊インフラの供給を早期に再開すべく、平成23年6月には宿泊部門の暫定営業を開始し、同12月には全面的な営業再開にこぎ着ける等、同地域の震災復興に貢献してきました。

 本件は、釜石総業の早期復旧・復興により被災地域のインフラ整備の促進を図るものであり、当ファンドの取り組み趣旨に合致するため、同社への震災対応資金の融資として実施されたものです。

 DBJと岩手銀行は、引き続き、当ファンドによる被災企業への投融資等を通じ、被災地域の復興を支援してまいります。

 【お問い合わせ先】
 東北支店 企画調査課 電話番号022-227-8182

〔ファンドの概要〕
 岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合
  (1) ファンド規模  50億円(当初)
 (2) 設    立  平成23年8月3日
 (3) 出  資  者  無限責任組合員(GP):(株)東北復興パートナーズ
 有限責任組合員(LP):DBJ、岩手銀行
 (4) 期    間  投資期間3年、存続期間10年(但し、必要があれば、投資期間で2年以内、
 存続期間で5年以内の延長を行うこともあります)

  〔ファンドのスキーム図〕

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