大平洋製鋼(株)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施-鉄鋼業界初のBCM格付取得-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、大平洋製鋼株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大橋章、以下「当社」という。)に対し、鉄鋼業界では初の「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより防災および事業継続への取り組みの優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 当社は、昭和13年に富山県富山市に製造所を開設して以来、その高い技術力を背景に、発電器ローターシャフトやバルブ、鉄鋼圧延用ロール(商品名:NTロール)等の付加価値の高い難成型の特殊鍛鋼品の製造を一貫して手掛けてきました。当社製品に対する取引先各社からの信頼は厚く、鍛鋼業界有数の地位を確立しております。

 今回の評価では、(1)ビジネスインパクト分析に基づき、顧客への影響、売上への影響等、複数の視点から経営への影響度評価を行ったうえで、重要業務を明確に限定している点、(2)重要業務の継続に欠かせない経営資源(ボトルネック)を抽出し、目標復旧時間の観点からボトルネックの評価や解消策の検討を実施している点、(3)重要顧客の意向を踏まえ許容中断時間と目標復旧時間を設定し、目標復旧時間内に継続できる方法を、自社継続および他社代替双方から検討している点、等を高く評価しました。

 これら当社の積極的な取り組みについて、業界をリードするものとして高く評価した結果、当社は「防災および事業継続への取り組みが優れている」という格付を取得することになりました。なお、鉄鋼業界における「DBJ BCM格付」の取得は、今回が初めての事例となります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

 【お問い合わせ先】
 企業金融第2部 電話番号03-6311-7195
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