大建工業（株）に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施－東日本大震災を契機とするBCMの取り組み強化を支援－

　株式会社日本政策投資銀行（代表取締役社長：橋本徹、以下「DBJ」という。）は、大建工業株式会社（所在地：大阪市北区、代表取締役：澤木良次、以下「当社」という。）に対し、建材メーカーとしては初の「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施しました。

　「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災および事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。
　
　当社は、「人と空間・環境との調和をテーマに顧客本位の経営を行う」という経営理念のもと、木質繊維板をはじめとするエコ素材およびそれらを活用した住宅設備機器等の製品開発に取り組む大手建材メーカーです。

　本件は、先の東日本大震災において、エコ素材を製造する高萩工場（茨城県高萩市）が多大な被害を受けたことを契機として、防災および事業継続マネジメント（BCM）の取り組み強化を図る当社に対して、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実行したものです。

　今回の評価では、(1)当社がガイドラインを設定した上で、当社を中核としたグループ全体のBCMシステム体系を整えている点、(2)グループ会社の拠点を活用し、有事の際の代替・委託生産等の体制を確立している点、(3)これらの体制を効果的に運用していくため、実践的なシミュレーション訓練を実施している点、等を高く評価しました。
　その結果、当社は、「防災および事業継続への取り組みが特に優れている」という、最高ランクの格付を取得することになりました。なお、建材メーカーにおける「DBJ BCM格付」の取得は、今回が初めての事例となります。

　DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします～私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます～」に基づき、環境配慮型経営や有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

　【お問い合わせ先】
　関西支店　企画調査課　電話番号06-4706-6455