東日本大震災復興ファンドによる酔仙酒造(株)への融資決定について

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)と株式会社岩手銀行(代表取締役頭取:高橋真裕、以下「岩手銀行」という。)が共同で出資する東日本大震災復興ファンド「岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合」(以下「当ファンド」という。)は、酔仙酒造株式会社(本社:岩手県陸前高田市、代表取締役社長:金野靖彦、以下「当社」という。)に対して1億円の融資を決定いたしました。本件は、当ファンドにおいて10件目の投融資決定案件となります。

 当ファンドは、地域事情に精通するとともに被災地域に広範なネットワークを有する岩手銀行と投融資一体型の金融サービスを提供するDBJの連携のもと、東日本大震災の被災企業に対する復興資金の供与を通じ、被災地域の早期復興支援を図るため平成23年8月に設立されました。

 当社は、昭和19年9月に岩手県陸前高田市で設立された酒造会社です。当社を代表する銘柄である『雪っこ』、『酔仙』等は、当社の震災からの復旧・復興に向けた努力と共に全国的にも広く知られています。当社は、震災以降、一関市内の工場を賃借して操業を継続してきましたが、平成24年8月22日より、大船渡市に建設した新工場にて本格的な営業を再開しています。

 本件は、当社への震災復興資金の供給を通じて、当該地域の経済・雇用等早期の復旧・復興を支援するものであり、当ファンドの取り組み趣旨に合致するものとして実施されたものです。

 DBJと岩手銀行は、引き続き、当ファンドによる被災企業への投融資等を通じ、被災地域の復興を支援してまいります。

 【お問い合わせ先】
 東北支店 企画調査課 電話番号022-227-8182

〔ファンドの概要〕
 岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合
  (1) ファンド規模  50億円(当初)
 (2) 設    立  平成23年8月3日
 (3) 出  資  者  無限責任組合員(GP):(株)東北復興パートナーズ
 有限責任組合員(LP):DBJ、岩手銀行
 (4) 期    間  投資期間3年、存続期間10年(但し、必要があれば、投資期間で2年以内、
 存続期間で5年以内の延長を行うこともあります)

  〔ファンドのスキーム図〕

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