旭ファイバーグラス(株)株式のオリックス(株)への譲渡について

 株式会社日本政策投資銀行(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、WISE PARTNERS株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:中野智弘、以下「WP」という。)が運営するWP1号投資事業有限責任組合(以下「WP1号ファンド」という。)と共同で出資する旭ファイバーグラス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:狐塚章、以下「AFGC」という。)の今後のさらなる企業価値向上・競争力強化を図るため、オリックス株式会社(以下「ORIX」という。)に対し、WP1号ファンドが保有する52.85%株式と合わせ、その保有する株式43.24%(合計96.09%)の譲渡を決定しました。

 AFGCは、昭和31年に旭硝子株式会社とOwens Corning社の共同出資により設立されたガラス繊維メーカーを前身とする会社であり、住宅用グラスウールの断熱材の生産・販売においては国内トップ企業です。長年の事業展開の中で蓄積された技術を活用してノンホルムアルデヒド・グラスウール断熱材の製品化に国内で唯一成功し、環境や熱効率に配慮したグラスウール断熱材事業の拡大に積極的に取り組んできました。

 DBJは、AFGCが旭硝子グループから独立し、一企業として成長・発展することを支援する目的で、平成19年11月にAFGCに資本参加して以来、5年4ヶ月にわたりWPとともに、ファイナンス面はもちろん事業面においても、中長期的な視点に立った成長を図るべく、その企業価値向上のために様々な分野で積極的にサポートを続けてまいりました。

 今般、ORIXから、AFGC を子会社化し、同グループが持つ専門性や事業プラットフォームを生かしてAFGCのさらなる企業価値向上・競争力強化のために種々のサポートを行っていきたいとの話を受け、DBJとしても、ORIXはAFGCのさらなる成長と価値創出を実現しうる企業であると総合的に判断いたしました。今後、AFGCは、国内外の幅広い分野でビジネスを展開するORIXグループのネットワークや経営資源を活用し、国内グラスウール市場の競争力を高め、さらに市場シェアを伸ばすとともに、アジアを中心とした海外展開を加速することが可能になります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、出資機能を通じたリスク資金の提供等により、国内企業の中長期的な企業価値向上、産業競争力強化支援に積極的に取り組んでまいります。

 【お問い合わせ先】
 企業投資グループ 電話番号03-3244-1683
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