東日本大震災復興ファンドによる(株)伊藤商店への融資決定について

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)と株式会社岩手銀行(代表取締役頭取:高橋真裕、以下「岩手銀行」という。)が共同で出資する東日本大震災復興ファンド「岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合」(以下「当ファンド」という。)は、株式会社伊藤商店(本社:岩手県釜石市、代表取締役社長:伊藤寧子、以下「当社」という。)に対して1億円の融資を決定しました。

 当ファンドは、地域事情に精通するとともに被災地域に広範なネットワークを有する岩手銀行と投融資一体型の金融サービスを提供するDBJの連携のもと、東日本大震災の被災企業に対する復興資金の供与を通じ、被災地域の早期復興支援を図るため平成23年8月に設立されました。

 当社は、昭和34年4月に設立された水産加工事業者です。水産缶詰メーカーや冷食メーカーの協力事業者として、三陸沖で水揚げされるサバ、サンマ等の商材の買付けから、選別、保管および搬送までを一貫して手がけております。
 東日本大震災の津波により、主力の大槌工場(岩手県大槌町)が全壊しましたが、早期復旧を実現し、平成23年12月には一部営業を再開しています。現在、大槌町において大型の冷凍・冷蔵施設を有する唯一の事業者であり、さらに、町の主力産業である水産加工業を復興させるべく、冷蔵施設および加工施設の増強に着手しております。

 本件は、当社への震災復興資金の供給を通じて、地域経済・雇用の中核たる水産加工業の早期の復旧・復興を支援するものであり、当ファンドの取り組み趣旨に合致するものとして決定されたものです。

 DBJと岩手銀行は、引き続き、当ファンドによる被災企業への投融資等を通じ、被災地域の復興を支援してまいります。

 【お問い合わせ先】
 東北支店 企画調査課 電話番号022-227-8182

〔ファンドの概要〕
 (1)名称岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合
 (2)規模50億円(当初)
 (3)設立平成23年8月3日
 (4)出資者無限責任組合員(GP):(株)東北復興パートナーズ
有限責任組合員(LP):DBJ、岩手銀行
 (5)期間投資期間3年、存続期間10年(但し、必要があれば、投資期間で2年以内、
存続期間で5年以内の延長を行うこともあります。)

〔ファンドのスキーム図〕

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