日本空港ビルデング(株)に対し、長期資金に対応した機動的な融資枠を設定-災害時等の有事の際を含めた機動的な資金調達を支援-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、日本空港ビルデング株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:鷹城勲、以下「JAT」という。)に対し、長期資金に対応した30億円の融資枠(コミットメント・タームローン枠)を設定しました。

 近年、地震・津波等による災害が頻発し、国民の防災意識がこれまでになく高まっている中、空港は、災害時における緊急物資輸送・人員等輸送受入等の拠点としても重要な機能を確保することが求められています。

 JATは、こうした意識の高まりを背景として、空港法第15条第1項に基づく空港機能施設事業者として、国内航空ネットワークの主要拠点である東京国際空港において、旅客ターミナルという重要な空港機能を担っています。様々な危機事案への高度な対応が求められる中、旅客の安全確保を最重要事項とした防災計画、体制等を構築している同社に対し、DBJは、平成23年12月に「DBJ BCM格付」を付与しております。

 こうしたJATの取り組みを資金面でも支援すべく、災害時等の有事の際を含めた機動的な資金調達手段として、今般、コミットメント型タームローン契約を締結し、長期資金に対応した融資枠(コミットメント・タームローン枠、以下「本契約」という。)30億円を設定しました。

 一般的なコミットメントラインは、「1年以内の短期借入金」を機動的に調達することを可能にしますが、本契約は、その設定期間内において「長期借入金」を機動的に調達できる仕組みであり、JATの財務の安定性に資するものです。

 JATは、本契約の他にも同日付で金融機関2行からコミットメントライン契約を締結し、短期借入金に対応した融資枠60億円も設定しております。これらを組み合わせることで、資金使途の態様に応じた多様かつ機動的な資金調達が可能となります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。


【お問い合わせ先】
 企業金融第4部 電話番号03-3244-1640

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