東日本大震災復興ファンドによる(株)海楽荘への融資決定について

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)と株式会社岩手銀行(代表取締役頭取:高橋真裕、以下「岩手銀行」という。)が共同で出資する東日本大震災復興ファンド「岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合」(以下「当ファンド」という。)は、株式会社海楽荘(本社:岩手県大船渡市、代表取締役社長:志田豊繁、以下「当社」という。)に対して1億円の融資を決定しました。なお、本件は、当ファンドにおける20件目の決定済案件となります。

 当ファンドは、地域事情に精通するとともに被災地域に広範なネットワークを有する岩手銀行と投融資一体型の金融サービスを提供するDBJの連携のもと、東日本大震災の被災企業に対する復興資金の供与を通じ、被災地域の早期復興支援を図るため平成23年8月に設立されました。

 当社は、大船渡市において宿泊施設および日帰り温泉施設の運営を目的として設立されました。宿泊施設が大幅に不足している同市において、地元として自立的な対応を図るべく、宿泊施設および日帰り温泉施設「大船渡温泉」を新設することとし、今夏の竣工・開業に向け建設が進められています。
 観光客にもビジネス客にも対応できる宿泊施設の提供をコンセプトに、開業後は、アクセスに至便な立地や海鮮料理、自家源泉の温泉を活かし、大船渡市の新たな観光名所の1つとなることが期待されます。

 本件は、都市再生特別措置法に基づく民間都市再生整備事業計画の認定を受けるなど、被災地域における地元事業者の新規事業という復興の象徴的な案件であり、当ファンドの取り組み趣旨に合致するものとして決定されたものです。

 DBJと岩手銀行は、引き続き、当ファンドによる被災企業への投融資等を通じ、被災地域の復興を支援してまいります。

〔ファンドの概要〕
 (1)名称岩手元気いっぱい投資事業有限責任組合
 (2)規模50億円(当初)
 (3)設立平成23年8月3日
 (4)出資者無限責任組合員(GP):(株)東北復興パートナーズ
有限責任組合員(LP):DBJ、岩手銀行
 (5)期間投資期間3年、存続期間10年(但し、必要があれば、投資期間で2年以内、
存続期間で5年以内の延長を行うこともあります。)


【ファンドのスキーム図】0000009331_img1.gif



【お問い合わせ先】
 東北支店 企画調査課 電話番号022-227-8182
 

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