「「責任ある機関投資家」の諸原則<<日本版スチュワードシップ・コード>>」の受け入れについて

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、「「責任ある機関投資家」の諸原則<<日本版スチュワードシップ・コード>>」(以下「本コード」という。)を受け入れることを表明します。

 DBJは、事業の選択と集中や成長戦略の実現に加えて、コーポレート・ガバナンスに対する要請も強まる中、エクイティが持つ意味の重要性が高まっているとの認識の下、従前より、エクイティ投資を通じて、お客様である投資先企業が持つ社会的責任にも着目しながら、長期的な発展を支援してまいりました。投資実行時において投資先企業やその事業環境等を深く理解した上で経営陣の意向も踏まえつつ長期の戦略等について投資先企業と共有することはもちろん、投資後においても、DBJが有するネットワーク、情報力、調査力、金融技術力等を活用して、課題に即したトータルソリューションを提供し、投資先企業と対話しながら、その長期的な発展、企業価値の長期的な最大化を実現する取り組みを進めています。

 本コードにおいて、スチュワードシップ責任とは、投資先企業やその事業環境等に関する深い理解に基づく建設的な「目的を持った対話」(エンゲージメント)などを通じて、投資先企業の企業価値の向上や持続的成長を促すことにより、顧客・受益者の中長期的な投資リターンの拡大を図ることを意味するとされています。

 DBJは、本コードの精神が、従前より行っているDBJの投資業務と親和性が高いものと考え、良質なリスクマネーとナレッジの提供を通じて、多様な金融プレーヤーとともに円滑な金融資本市場を形成する観点から、機関投資家が適切にスチュワードシップ責任を果たすにあたり有用と考えられる諸原則を定める本コードの趣旨に賛同します。DBJは、第3次中期経営計画において、投資家の運用ニーズへの対応に重点を置いており、今後これに向けての体制整備を進める予定ですが、それに先立ち本コードを受け入れることとしました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、エクイティ投資を通じて、お客様と成長の成果を分かち合うとともに、豊かな未来の実現に貢献してまいります。

 本コードの各原則に基づく公表項目に係る考え方は以下の通りです。

【原則1関係】スチュワードシップ責任を果たすための明確な方針
 DBJは、「顧客・受益者」や「資産保有者としての機関投資家」から資金を受け入れて国内上場株式に投資する業務を行っておりませんが、係る業務を行う場合には、投資資金の流れの中で自らの置かれた位置なども踏まえ、スチュワードシップ責任を果たすための明確な方針を策定し、公表することとします。

【原則2関係】スチュワードシップ責任を果たすにあたり管理すべき利益相反についての方針
 DBJは、「顧客・受益者」や「資産保有者としての機関投資家」から資金を受け入れて国内上場株式に投資する業務を行う場合には、想定し得る利益相反の管理について明確な方針を策定し、公表することとします。

【原則5関係】議決権行使についての方針
 DBJは、「顧客・受益者」や「資産保有者としての機関投資家」から資金を受け入れて国内上場株式に投資する業務を行う場合には、自らのスチュワードシップ責任を果たすための方針なども踏まえ、議決権行使に係る方針を策定し、公表することとします。


【2015年7月30日追記】
 2015年7月30日付にて、改めて本コードにかかる考え方を整理しましたので、詳細はこちらをご覧ください。

【お問い合わせ先】
 経営企画部 広報・CSR室 電話番号03-3244-1180
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