テイボー(株)株式のノーリツ鋼機(株)グループへの譲渡について

 株式会社日本政策投資銀行(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、WISE PARTNERS株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:中野智弘、以下「WP」という。)が運営するWP1号投資事業有限責任組合(以下「WP1号ファンド」という。)と共同で出資するテイボー株式会社(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:高原建司、以下「テイボー」という。)の今後のさらなる企業価値向上・競争力強化を図るため、ノーリツ鋼機株式会社(以下「ノーリツ鋼機」という。)グループに対し、DBJが保有する株式24.5%とWP1号ファンドが保有する株式75.1%を合わせた合計株式99.7%の譲渡を決定しました。

 テイボーは、明治29年に帝国製帽株式会社として設立され、高級フェルト帽子の製造を主たる事業としていましたが、昭和32年にフェルトの加工技術を応用してマーキングペン先の製造を開始、現在では斯業界において世界トップシェアを有し、バリューチェーンにおいて重要な役割を担っています。
 DBJは、高い技術力、ノウハウ等があり、バリューチェーン上で重要な役割を担う「バリューチェーンコア企業」によるさらなる競争力強化に向けた取り組みを支援すべく、情報面・資金面からサポートしています。平成22年9月にテイボーに資本参加して以来、4年4ヶ月にわたりWPとともに、ファイナンス面はもちろん事業面においても、中長期的な視点に立った成長を図るべく、その企業価値向上のためにさまざまな分野で積極的にサポートを続けてきました。

 今般、ノーリツ鋼機から、テイボーを子会社化し、同グループが持つ事業プラットフォームを活かしてテイボーのさらなる企業価値向上・競争力強化のために種々のサポートを行っていきたいとの意向を踏まえ、DBJとしても、ノーリツ鋼機はテイボーのさらなる成長と価値創出を実現しうる企業であると総合的に判断しました。今後、テイボーは、ノーリツ鋼機グループのグローバル市場でのネットワークや経営資源を活用し、今後も成長が期待できるマーキングペン先市場での競争力を高め、さらに世界シェアを伸ばすとともに、化粧品用・産業用・医療用の部材やMIM(金属射出成型法)を中心とした関連分野・新分野への展開を加速することが可能になります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、良質なリスクマネーの供給と独自のナレッジの創造・提供を通じて、わが国産業の国際競争力強化や地域の成長に貢献してまいります。


【お問い合わせ先】
 企業投資部 電話番号03-3244-1140
DBJ News一覧へ戻る