「酒蔵経営に係る課題と解決の方向性-広島中小酒蔵の現状と成長戦略-」を発行

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:橋本徹、以下「DBJ」という。)は、このたび、「酒蔵経営に係る課題と解決の方向性-広島中小酒蔵の現状と成長戦略-」を発行しました。

 わが国の日本酒消費は低迷を続けていましたが、東日本大震災をターニングポイントとして被災地支援購買の気運が国内で高まり、被災地の吟醸酒を始めとしたいわゆる高級日本酒に対する引き合いが全国でも増加、さらに和食のユネスコ無形文化遺産登録も追い風となり消費に明るい兆しが見えつつあります。

 こうした状況下、DBJでは、多彩かつ高品質な日本酒を製造する酒蔵が集積する広島の経営動向を分析したところ、他地域の酒処と比較して経営資源に乏しい中小酒蔵が多く存在し、他地域を上回るペースで廃業や生産力低下が進行していることが分かりました。また、現状を打開するためには地元の消費減少を食い止め、消費地での販路を拡大することに加え、本来の価値に基づいて適切に価格に訴求させる経営努力が不可欠となりますが、原料調達・醸造・デリバリー・国内外における販売の各過程において、さまざまな課題が浮き彫りとなりました。

 当レポートでは、中小酒蔵の経営を持続させ、全国にも普遍化できる課題解決の切り口として「連携」「醸造と販売の分離」をキーワードと定め、全国の好事例紹介や、単なる規模拡大や価格競争に依らずに酒蔵同士が連携する仕組み作りの提言を通じ、中小酒蔵が本質的に取り組むべき方策を考察しています。

 当レポートをご希望の方は、DBJウェブサイト「地域・海外レポート(中国)」(https://www.dbj.jp/investigate/list/?year=2014&cat=report&area=chugoku)に掲載しておりますのでご参照ください。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による問題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来をともに実現していきます~」に基づき、今後とも地域に役立つ情報発信を積極的に行ってまいります。


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