DBJは、昭和45年前後の公害対策を皮切りに、これまで40年以上にわたり、環境対策事業に対して3兆円以上の投融資実績を有しています。平成16年度には、それまで培ってきた知見をもとに、「DBJ環境格付」融資の運用を開始しました。また、平成23年度には、「DBJ Green Building認証」制度の運用を開始し、環境や社会に配慮した取り組みを金融面からサポートしています。
本起債は、SRI債市場の拡大と投資家ニーズの多様化を捉え、資金使途として、昨年のグリーンボンドの資金使途としたDBJ Green Building認証に環境格付融資を加え、規模も拡大したサステイナビリティボンドを発行するものです。なお、プロジェクト選定や資金管理等の体制については、外部認証機関であるSustainalytics PTE LTDよりオピニオンを取得しています。詳細はDBJ社会的責任投資債(SRI債)のページをご覧ください。
本起債では、UNJSPFやPictet Asset Management、IKEA、Raiffeisen Kapitalanlage GmbH等のSRI投資家へ販売しました。投資家属性別販売構成は、銀行61%、アセットマネジャー13%、保険11%、中央銀行・公的機関7%、その他8%となりました。また地域別販売構成は、欧阿中東97%、米国オフショア3%となりました。
DBJは継続的にSRI債を発行していく方針であり、今後はBCM格付融資や健康経営格付融資など、さらなる資金使途の拡大も検討しています。DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、SRI債市場の発展を推進するとともに、環境や社会に配慮した事業を行うお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。
- Merrill Lynch International 昨年のグリーンボンドに次ぐ第1回ユーロ建サステイナビリティボンドの発行によって、日本政策投資銀行の、急速に拡大するSRI債発行市場におけるリーダー的位置付けがより明確になったと考えています。またSRI投資家を含め投資家層の多様化にも成功しました。
マーティン・ミルズ、バンクオブアメリカメリルリンチ、欧州グリーンボンド債券資本市場部責任者
- Morgan Stanley & Co. International plc 難しい市場環境下にも関わらず、日本政策投資銀行は同行として2回目となるSRI債を成功裏に起債し、優位な条件決定水準を達成しながらも、新規および既存のグリーン投資家やサステイナビリティ投資家からの需要を捕捉しました。
アンドリュー・サルボーニ、モルガン・スタンレー、公共セクター(SSA)およびグリーンボンド・シンジケート・ヘッド
- J.P. Morgan Securities plc 日本政策投資銀行が革新的な取り組みでアジアにおける環境投融資の分野を主導していることを歓迎します。前回のグリーンボンド起債に続き、今回、環境認証を取得した企業への融資向け資金調達としてサステイナビリティボンドの起債が実現することは、環境配慮投融資市場の広がりにさらに弾みがつくものとみています。
マリリン・セシ、J.P.モルガン、グリーンボンド統括責任者
- Goldman Sachs International DBJはSRI投資家との継続的な対話、また昨年のグリーンボンドと比較して資金使途における対象アセットを拡大することで、新たなSRI投資家の取り込みも実現しました。その結果、同行のSRI債発行の基盤をさらに強化することに成功したと考えています。また、商品性を多様化させたことで他の本邦発行体におけるSRI債発行の可能性を拡大する案件になったと考えており、日本のSRI債市場の発展につながることを期待しています。
ラーズ・ハンブル、ゴールドマン・サックス・インターナショナル、公共セクター(SSA)シンジケート・ヘッド
本起債の内容 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【お問い合わせ先】
財務部 電話番号03-3244-1820
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