NECキャピタルソリューション(株)に対し、「DBJ環境格付」に基づく、復興支援を目的とするシンジケート・ローンを組成-12年連続で最高ランクの格付を取得、エコファイナンスを通じ被災地の復興と発展を支援-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:柳正憲、以下「DBJ」という。)は、NECキャピタルソリューション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:安中正弘、以下「当社」という。)に対し、「DBJ環境格付」にて12年連続の最高ランクを付与し、同制度に基づくシンジケート・ローンを組成しました。

 本件シンジケート・ローンは、東北地方におけるエコリース・エコファイナンス(注1)取引などを対象に融資枠を設定するものであり、環境に配慮した事業経営を指向する企業・公益法人等の取り組みや、東北地域の震災からの復興とさらなる発展に向けた支援に、当社、貸出人金融機関およびDBJが共同して取り組むものです。なお、今回は5回目の実施となります。

 本資金は、BCM(事業継続マネジメント)が確立された都市防災の一層の充実や再生可能エネルギーを中心としたスマートシティの構築、あるいは次世代医療、介護システムの構築など、これら東北地域の震災被害からの復興とさらなる発展に向けた取り組みに活用されることが見込まれています。

 当社は、グループビジョン「お客様と共に、社会価値向上を目指して、グローバルに挑戦するサービス・カンパニー」を掲げ、徹底した3Rの推進を行うと共に、先進的なエコリース・エコファイナンスによるエコビジネス拡大への支援を行う等、環境配慮型ビジネスの取り組みを牽引するリース事業者です。
 なお、DBJは、平成22年12月に当社と「環境対策を促進する事業に関する業務協力協定」を締結しています。

 環境格付における今回の評価では、以下の点を評価しました。
(1)独自の基準に基づき、環境効果の高い物件の導入に際してリース料率を優遇する社内制度を設け、エコリースを継続的に拡販している点
(2)ICT資産のライフサイクル全体において、環境負荷の低減とサービスレベルの最適化を支援する「PITマネージドサービス(注2)」を提供し、循環型産業であるリース事業が備える環境価値を効果的に発現した当社グループならではの取り組みを行っている点
(3)当社が目指す「CSV経営(注3)」の確立に向けて、組織として取り組むべき重要課題の再整理を進めるなど、環境側面に留まらないさらなる取り組みの深化を志向する姿勢が明確であり、今後、新たなビジネスモデルが提示されることへの期待感が高い点

 その結果、当社は12年連続となる「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付および7回目となる特別表彰(最高ランク評価の中でも評価点200点(最高点250点)を超える企業を対象)を取得しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決でお客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、被災地域の復興および環境配慮型経営に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。


(注1)優れたエコプロダクツ製品のリースや環境に貢献する取引についてのファイナンス等
(注2)Professional ITマネージドサービス。ICT機器を「調達、展開から運用管理・資産処分」に至るまでのライフサイクルマネージメントサービスとして、NECグループにてワンストップで行うもの
(注3)Creating Shared Value の略。社会にとっての価値と企業にとっての価値を両立させ、企業の事業活動を通じて社会的な課題を解決していくことを指向する経営

<シンジケート・ローンの概要>
 アレンジャーDBJ
 コ・アレンジャー七十七銀行
 エージェントDBJおよび七十七銀行
 貸出人七十七銀行、みちのく銀行、岩手銀行、仙台銀行、東邦銀行、福島銀行、
常陽銀行、神奈川県信用農業協同組合連合会、第四銀行、八十二銀行、
滋賀銀行、京都銀行、京都府県信用農業協同組合連合会、池田泉州銀行、
兵庫県信用農業協同組合連合会、百十四銀行、DBJ
 組成金額100億円

【お問い合わせ先】
 企業金融第2部 電話番号03-3244-1660
 シンジケーション・クレジット業務部 電話番号03-3244-0006

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