敦賀海陸運輸(株)に対し、「DBJ BCM格付」に基づくシンジケート・ローンを組成-北陸地域における初の取り組み-

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:柳正憲、以下「DBJ」)は、敦賀海陸運輸株式会社(本社:福井県敦賀市、代表取締役社長:有馬義一、以下「当社」)に対し、総額13億円の「DBJ BCM格付」に基づく地銀連合型シンジケート・ローンを組成しました。

 当社は、長い歴史を通じて培ったノウハウを活かし、敦賀港の港湾物流業務を中心に、地域の中核企業として積極的に事業を展開しています。
今次、丸紅グループが敦賀市内で大規模な木質バイオマス発電所を平成29年に稼働させる計画に合わせ、当社は敦賀港初の木質チップ船荷役の体制整備に約15億円を投じる予定です。

 本件は、当社の設備資金を資金使途とし、DBJおよび地元金融機関4行によりシンジケート・ローンを組成したものであり、再生可能エネルギーの安定供給に資する当社の取り組みと敦賀市の産業活性化を、金融面から支援するものです。なお、北陸地域における「DBJ BCM格付」に基づくシンジケート・ローン組成は、今回が初めての事例となります。

 「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災および事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 当社は、地域物流の重要な機能を担う港湾運送事業者として、敦賀港を拠点に、港湾関係者等と協力して防災対策を進めており、今回は3年ぶり2回目の「DBJ BCM格付」取得となります。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。
(1)全社的な防災マネジメント組織のもと、災害内容に応じた初動体制や二次災害防止に向けた対応手順について明確にし、定期的な防災訓練等により従業員への浸透を図っている点
(2)地域の自然災害リスクの中でも、特に津波対応に関しては、ハード面の対策に加え、津波災害時の人命安全確保に向けた「津波避難対応マニュアル」の策定などのソフト面の対策を充実させている点
(3)救命救急講習会を毎年実施し、各拠点に講習を修了した人材を配備している点

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~私たちは創造的金融活動による課題解決で、お客様の信頼を築き、豊かな未来を、ともに実現していきます~」に基づき、地域金融機関と協働し、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

<シンジケート・ローンの概要>

契約締結日平成28年11月28日
実行日平成28年11月30日
組成金額13億円
アレンジャーDBJ
コ・アレンジャー福井銀行、北陸銀行
参加金融機関DBJ、福井銀行、北陸銀行、福邦銀行、敦賀信用金庫


【お問い合わせ先】
   北陸支店 業務課 電話番号 076-221-9873

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