「訪日外国人旅行者の四国に関する意向調査」を発行

 株式会社日本政策投資銀行(代表取締役社長:柳正憲、以下「DBJ」という。)は「訪日外国人旅行者の四国に関する意向調査(2017年調査)」と題した調査レポートを発行しました。
 
 DBJは、(公財)日本交通公社(JTBF)と共同で、アジア・欧米豪12地域(※)の海外旅行経験者を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施しています。2017年の調査結果は、昨年10月に公表しました。
 
 当レポートでは、この調査結果を踏まえ、1. 外国人(海外旅行経験者)における四国の認知度・四国への往訪意欲・期待、2. 四国訪問経験者の特徴と動向、3. 四国訪問経験者の訪日満足度の3点を中心に分析しました。今回の分析結果の特徴としては、主に以下の5点が挙げられます。

 (1)アジアでは、エリア名の「四国」が個別の観光地名(「高松」「松山/道後」等)より認知されている。欧米豪ではアジアと比べると、個別の観光地名の認知度が相対的に高い。2016年に高松空港との間で直行便が就航した香港では、「高松」の認知度が上昇している。
 (2)(1)と関連し、アジアでは「四国」エリアへの訪問意向が高いのに対し、欧米豪では四国内の個別の観光地への訪問意向が高い。アメリカでは2017年に「徳島」「高松」「松山/道後」「直島」をはじめとする各観光地への訪問意向が上昇している。
 (3)「阿波踊り」「よさこい祭り」を知る人の8割が参加を希望している。一方、四国訪問経験者の「うどん」の認知度は、全回答者と比べて高いとは言えない。また、欧米豪から瀬戸内を訪れる旅行者の温泉への満足度は、比較的高い(47.5%)。
 (4)アジアから四国を訪れる旅行者は、比較的所得の高い層が多い(高収入層の比率:50.7%)。また、何度も日本を訪れており(訪日回数4回以上が40.3%)、旅行前には個人ブログ、口コミサイト、SNS等インターネット情報を含めさまざまな媒体から熱心に情報収集を行い、旅行中も観光案内所等から積極的に情報収集を行っている。
 (5)欧米豪から四国を訪れる旅行者は、所得水準に関しては、訪日経験者全体と比較して大きな特徴はない。また、訪日回数2・3回の旅行者が多く(53.5%)、旅行前にはガイドブック、旅行会社のHP等、比較的出所が明確な情報を参考にする傾向にあり、旅行中は「駅員や道を歩いている人」から直接情報収集を行う人も多い。

 当レポートをご希望の方は、DBJウェブサイト「拠点レポート(四国)」(https://www.dbj.jp/investigate/list/?year=2017&cat=report&area=shikoku)に掲載していますのでご参照ください。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後とも地域に役立つ情報発信を積極的に行ってまいります。


【お問い合わせ先】
   四国支店 企画調査課 電話番号 087-861-6676


(※)中国、台湾、香港、韓国、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランス

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