「欧米豪発アジア観光マーケット調査」を発行

 株式会社日本政策投資銀行(社長:柳正憲、以下「DBJ」という。)は、このたび「欧米豪発アジア観光マーケット調査」と題したレポートを発行しました。

 わが国の旅行収支は長らく赤字が続く状態にありましたが、近年の訪日インバウンド増加を受け、2015年より黒字に転じています。日本は世界の観光マーケットにおいて「支出する国」から「稼ぐ国」へと立場が変化しており、今後も「稼ぐ国」であり続けるための戦略構築が急務であると考えられます。訪日インバウンドについて国籍別に整理したところ、欧米豪人客は旅客単価が高く、平均泊数も長くなっているものの、現状の主要マーケットはアジア諸国(中国、台湾、韓国、香港等)となっています。今後日本が観光立国としてさらに発展していくための有用な方策の一つに欧米豪インバウンドを中心としたマーケット拡大戦略が考えられますが、戦略の最も基本となる欧米豪発の海外旅行動向の全体像については情報が整理されておらず、また日本が欧米豪発アジア観光マーケットにおいてどのようなポジションにあり、どこと競合しているのかといった切り口での情報発信はあまりなされていないのが実情です。

 本調査では、欧米豪発のアウトバウンド動向について整理を行った上で、日本と同様に彼らのホスト国となるアジア地域の観光マーケット動向に関する整理・分析を加え、欧米豪人の誘客における競合状況について明らかにしました。それらの結果をもとに、欧米豪発アジア観光マーケットにおける日本のポジショニングを考察し、欧米豪人の嗜好性や日本の強み・弱みにかかる整理を踏まえた上で、今後、日本が欧米豪ラグジュアリーマーケット拡大を見据えた場合の誘客方策のあり方について言及しています。

 当レポートをご希望の方は、DBJウェブサイト「地域・産業・経済レポート」(https://www.dbj.jp/investigate/list/?year=2018&cat=report)に掲載していますので、ご参照ください。

  DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後とも地域に役立つ情報発信を積極的に行ってまいります。


【お問い合わせ先】
    産業調査部 電話番号 03-3244-1840
DBJ News一覧へ戻る