プロスポーツ分野への取り組みを本格化~セレッソ大阪との多面的な取引を開始~

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブ(本社:大阪府大阪市、代表理事:宮本功、以下「当法人」という。)に対し、当行で初めてプロスポーツ企業の事業モデルに着目した取引を開始することと致しました。

 DBJでは、新産業創造や地域活性化の観点から、スポーツ産業が今後の日本経済を牽引する重要な産業の一つと考えており、調査・提言等を通して、スポーツ産業の成長に向けたサポートをして参りました。
政府の成長戦略において、わが国のスポーツ産業市場規模を2025年までに15兆円に拡大する目標が掲げられている中、DBJの調査により、日本のスポーツ産業における金融分野の経済規模は、英国に比べても今後の伸びしろが大いに期待されるとの結果が明らかになりました。DBJでは、スポーツ産業分野における金融としての取り組みの充実が必要であると考え、スポーツの成長産業化を加速させる第1号案件として今般の取引に至ったものです。

 当法人は、大阪サッカークラブ株式会社(現:株式会社セレッソ大阪)の普及・育成部門を母体とし、プロサッカー選手を育成するアカデミー事業をはじめ、各種スクールやスポーツ施設の指定管理事業、フットサル施設の運営なども行う総合型の地域スポーツクラブです。当法人のアカデミーは国内外から幅広く強化スタッフを集め、独自のトレーニングプログラムや練習環境の充実によりジュニア選手の育成に注力し、国内外で活躍する選手を多数輩出しています。さらに近年では、アカデミーでの選手育成に留まらず、当法人の所属コーチを国内外のチームに派遣することで、広く選手育成の取り組みを進めるなど、サッカー界における当法人の選手育成力は国内外で高く評価されています。

 本件は、ヨーロッパのトップリーグで活躍する選手を多数輩出しているセレッソ大阪が、世界有数の育成型クラブとしての地位を確立していく一助となるべくサポートするものです。そして、このような取り組みを他のプロスポーツ企業にも拡大していくことは、トップアスリートの質的向上と層の増強およびスポーツファンの増大に貢献し、ひいてはわが国のプロスポーツビジネスの活性化、先に示した政府の成長戦略にも寄与するものと考え、取り組みを一層推進してまいります。
 今後DBJでは、当法人にて企図しているセレッソ大阪のホームスタジアム改修計画「桜スタジアムプロジェクト」へのアドバイス等のサポートも行う所存です。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後ともわが国スポーツ産業の成長を牽引するお客様の取組を積極的に支援してまいります。



【お問い合わせ先】
    地域企画部         電話番号 03-3244-1633
    企業ファイナンス部     電話番号 03-3244-1351

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