伊予成長支援ファンドによる三木特種製紙(株)への資本性劣後ローンの実施について-特定投資業務を活用した地域企業の成長支援-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)および株式会社伊予銀行(代表取締役頭取:大塚岩男、以下「伊予銀行」という。)が共同出資する伊予成長支援投資事業有限責任組合(以下「当ファンド」という。)は、三木特種製紙株式会社(本社:愛媛県四国中央市、代表取締役:三木雅人、以下「当社」という。)に対し、伊予銀行アレンジのシンジケート・ローン組成に合わせて、資本性劣後ローン(メザニンファイナンス(注1))を実施しました。

 当ファンドは、伊予銀行とDBJが連携し、愛媛県および近隣エリアの地域創生に資する企業の成長支援を目的に2016年1月に設立されました。

 当社は、日本有数の製紙産業地帯として知られる四国中央市にて1947年に創業されたテープ原紙、ポリエステル原紙、食品フィルター等の特殊紙及び湿式不織布の製造・販売を手掛ける企業です。機械抄和紙製造会社として設立後、1950年代に世界で初めて合成繊維紙の開発に成功し、特殊紙の開発力や技術力は国内でもトップクラスにあります。

 本件は、当社が今後需要の増加が見込まれている水処理膜支持体の生産能力増強および生産効率化のための最新鋭の不織布製造装置等を導入するに際し、伊予銀行等と資金面から当社を支援するとともに、資本性劣後ローンも活用することで当社の財務基盤の強化にも資するものです。なお、本件は愛媛県およびその近隣エリアの地域創生に資する企業に対して、リスクマネー供給による事業基盤の強化を支援し、成長の促進を図るものであることから、当ファンドを通じ、DBJの「特定投資業務」を活用したサポートを行います。
 
 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(注1)「メザニンファイナンス」:メザニンとは「中二階」を意味します。企業の資本と負債の中間的性質を有するファイナンスであり、劣後ローン、優先株式等の形態をとり、株式(議決権)の希薄化を回避して資本性資金を調達することが可能となります。


【お問い合わせ先】
   四国支店  業務課 電話番号 087-861-6675

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