XSM FLAT八戸株式会社への出資について-特定投資業務の活用により、八戸版「スマート・ベニュー®」推進をサポート-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、通年型アイスリンクをベースとした日本初の多目的アリーナ「FLAT HACHINOHE」を保有するXSM FLAT八戸株式会社(本社:青森県八戸市)に対して匿名組合出資を実施し、八戸版「スマート・ベニュー®」(注1)の推進をサポートします。

 八戸市は、「氷都・八戸」と称される等、従前よりアイスホッケー・アイススケートが盛んに行われている地域です。八戸市では「アリーナを核としたまちづくり」を実現すべくJR八戸駅西地区にて土地区画整理事業を進める中、アリーナの整備・運営に関して、事業実績を有するゼビオグループ傘下のクロススポーツマーケティング株式会社との間で協議を重ね、同社を中心としたゼビオグループが、本件プロジェクトの中核施設となるFLAT HACHINOHEの整備を進めてきました。

 FLAT HACHINOHEの事業スキームは主に以下の特徴を有しています。

(1) 通年型アイスリンクをベースとした日本初の多目的アリーナ
通年型アイスリンクをベースに、世界基準の断熱移動式フロアを設置することにより、①「氷都・八戸」のシンボルであるアイスホッケー・アイススケートを中心とした氷上スポーツ、②バスケットボール等のアリーナスポーツ、③コンサート、イベント、コンベンション、④学校教育や地域行事等、多様なシーンでの活用が想定されています。

(2) コンテンツと一体となった施設運営
ゼビオグループでアジアリーグアイスホッケーに所属する「東北フリーブレイズ」がホームアリーナとして利用し、コンテンツと一体となった施設運営が行われる予定です。

(3) 建設・運営コストの最適化
アリーナの事業ノウハウを有するクロススポーツマーケティング株式会社が必要十分な施設・スペックを整備することにより、建設コストや運営コストの最適化が図られています。

(4) 新たな官民連携スキーム
八戸市はFLAT HACHINOHEの建設用地を30年間に亘り無償で貸与する一方、アリーナ施設は民間企業の資金やノウハウを活用して整備・運営されます。また、八戸市は、一定の施設利用枠を有償で借り受けて市民利用等に活用する等、アリーナ施設としてはわが国初の官民連携スキームになっております。

(5) 政府の施策に沿った取組
「未来投資戦略2017」、「まち・ひと・しごと創生基本方針2019」、「第2期『まち・ひと・しごと創生総合戦略』」において、アリーナ施設整備を地域経済活性化の拠点とする施策が推進されているところ、FLAT HACHINOHEを整備し、「アリーナを核としたまちづくり」を推進する取組はこうした施策に沿ったものと考えられます。


 FLAT HACHINOHEは、以上の優れた特徴を有する中で、スポーツを中心とした交流拠点、また、プロフィットセンターとして、八戸版「スマート・ベニュー®」を実現する八戸の地域成長の牽引役となることが期待されています。

 DBJでは、これまで、スタジアム・アリーナを活かしたまちづくり等、様々なスポーツ関連分野の調査研究や提言を行って参りましたが、本件は、以上の特徴を有する優れた取組に対して特定投資業務を活用し、地域金融機関(東邦銀行、青森銀行、みちのく銀行、福島銀行)と協調して資金面でのサポートを行うものです。なお、本件は、アリーナ施設としては初の特定投資業務の活用案件となります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後ともスポーツを通じた地域活性化を牽引するお客様の取組を積極的にサポートしてまいります。

(注1)街づくりおよびコンパクトシティの中核施設として、「周辺のエリアマネジメントを含む、複合的な機能を組み合わせたサステナブルな交流施設」を表す造語。DBJの登録商標。




◯ FLAT HACHINOHE 全景(イメージ)

リリース写真1.png

◯スキーム図

リリース写真2.png


以 上


【お問い合わせ先】
   東北支店 業務第一課  電話番号 022-227-8184
   アセットファイナンス部 電話番号 03-3244-1714

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