日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成14年3月25日
  • 日本政策投資銀行

日本政策投資銀行が特定企業向けの再生ファンド組成
―ダックビブレ再生ファンドへの出資を決定―

日本政策投資銀行(総裁:小村武)は、このたび、株式会社ダックビブレ(宮城県仙台市、代表取締役;臼井修、以下「ダック」といいます。)の再生のために組成するファンド(「ダックビブレ再生ファンド」)に対する出資を決定し、本日付で関係者との間で出資等契約書の締結を行いました。

ダックビブレ再生ファンドは、東北地域の企業(武田、みちのく銀行等)及びダックの役職員と本行が出資して組成された、ダックの事業再生を目的とするファンドです。特定の企業を支援する目的で設立されるファンドとしては第1号案件となるものです。

ダックは、マイカルの連鎖倒産等により民事再生手続に入っているものの、本業には相応の収益力があり、財務リストラや事業の再構築等により再生が可能な企業だと考えています。

同ファンドは、ダックに対して既存債権を有する金融機関等が、債務の株式化(デットエクイティスワップ(DES))を行った場合に取得する株式の現物出資を受けることを検討する他、密接な経営指導等を通じ、ダックの企業価値等の向上を図ることを目的としております。

当行は、今後もこうした不良債権問題と企業の過剰債務問題の一体的解決に貢献する企業再建ファンドに対し、資金支援を含め協力していく所存です。

【お問い合せ先】
日本政策投資銀行 事業再生推進室 Tel 03-3244-1632