日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成15年3月19日
  • 日本政策投資銀行

ワンビシグループの事業譲受のためのファンドに対する出資について

  1. 日本政策投資銀行(総裁:小村武)は、今般、(株)ワンビシアーカイブズ(社長:信行氏、主要業務:総合情報管理サービス業)及び(株)ワンビシ産業(主要業務:保険代理店)から成るワンビシグループの主要な事業を譲り受けるために組成されたファンド(New Wanbishi Partners投資事業有限責任組合、無限責任組合員:東京海上キャピタル(株))に対する出資を決定いたしました。
  2. (株)ワンビシアーカイブズは、文書保管倉庫業から発展し、現在ではアナログ文書からデジタルデータまで、機密性の高い企業情報についてシームレスな情報管理サービスを提供するアウトソーサーとして事業展開を図っており、金融機関や官公庁等の法人顧客を中心に高い信頼・評価を得ております。
  3. ワンビシグループは、現在、業績面では安定しているものの、過年度の投資等に係る過剰債務を抱えており、財務構造の抜本的な改善策を模索しておりました。今般、東京海上キャピタル(株)が運営する上記等のファンド、野村プリンシパル・ファイナンス(株)等の出資により受皿会社を設立し、当該事業譲受を通じて財務構造のリストラクチャリングを図るとともに、将来の積極的な事業展開を図るための体制整備を図ることとなりました。
  4. 本行は、ワンビシグループが営む総合情報管理業等の主要事業がユーザーから高い評価を得ており今般の過剰債務削減により一層の経営の安定化が図られること、社長をはじめとする経営陣及びファンドを運営する東京海上キャピタル(株)等による財務戦略に係るサポート体制等を評価し、今般の出資を決定いたしました。
  5. 本行は、今後も、我が国における事業再生の円滑な推進を図るため、DIPファイナンスや事業再生ファンドへの出資等、資金面での協力を行ってまいる所存です。

以 上

【問い合わせ先】
日本政策投資銀行 事業再生部 TEL 03-3244-1351