日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成14年7月15日
  • 日本政策投資銀行
    みずほ銀行

日本政策投資銀行・みずほ銀行等5行が協調して
富士高分子(株)に対し更生計画早期終結のための融資を実行

<概 要>

借入人 :富士高分子株式会社
(本社:京都府城陽市、田代加平社長、資本金10百万円、従業員120名)
事業内容 :DAP樹脂を利用した住宅関連部材等の製造
融資実行日 :平成14年7月12日
融資金額 :5行計10億円(日本政策投資銀行350百万円、みずほ銀行200百万円、三井住友銀行200百万円、南都銀行150百万円、商工組合中央金庫100百万円)
  1. 日本政策投資銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、南都銀行、商工組合中央金庫の5行は、本日、富士高分子(株)に対して更生計画早期終結のための融資を協調して実行しました。
  2. 当社は昭和58年12月に会社更生手続きの申立を行いましたが、更生計画策定に当たって(1)手続き申立前の発行済み株式の100%減資及び新たに当社社員による出資、(2)関連事業からの撤退、関連会社の整理等の業務内容の見直し、等を実施することにより、昭和63年2月の更生計画認可後、本業に回帰した自主再建を進めてきました。本件は、当社が更生計画下で継続的に一定の収益を確保してきたことから、5行が協調して会社更生手続きの早期終結のための更生担保債務一括弁済資金融資を実行するものです。これにより、当社は、スポンサーに頼らずに、社員による自主再建を果たしました。
  3. 本件融資は、みずほ銀行を中心とした民間金融機関と日本政策投資銀行の共同アレンジによって組成されたものであり、既存取引行であるみずほ銀行、三井住友銀行、商工組合中央金庫に加えて、事業再生推進の観点から政府系金融機関である日本政策投資銀行、地元金融機関として南都銀行が協調して実行しました。本件協調融資は、会社更生手続中であったがゆえ各金融機関毎に異なっている当社に対する利害関係を調整した上で、みずほ銀行・日本政策投資銀行等のアレンジャーがストラクチャーを構築、融資条件等の調整を行い、更生担保債務一括弁済資金を実行している点が特徴であり、みずほ銀行をエージェントとするシンジケート・ローン形式での融資スキームとなっています。
  4. 今般、当社は会社更生手続きの早期終結を果たしましたが、これにより今後事業基盤の一層の維持・強化が図られることが期待されます。
【お問い合せ先】
日本政策投資銀行 プロジェクトファイナンス部 Tel:03-3244-1590
みずほ銀行 A・L・Cソリューション部 Tel:03-3201-0275