日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成14年10月18日
  • 日本政策投資銀行

日本みらいキャピタルファンド(NMC 2002 L.P.)への出資について

日本政策投資銀行(総裁:小村武)は、今般、日本みらいキャピタル(株)(東京都中央区、代表取締役:安嶋明氏)が組成する企業再建ファンド「NMC 2002 L.P.」との間で、投資契約を締結しました。

「NMC 2002 L.P.」は、過剰債務企業の傘下にあって、潜在的な競争力を有する事業部門・子会社等を主な投資ターゲットとし、特定の金融・事業グループに属さない日本みらいキャピタル(株)による中立的なファンド運営により、投資案件に係る関係者との円滑な利害調整を通じて企業再生を図ります。また、「NMC 2002 L.P.」は、金融機関が企業再生においてDES(Debt Equity Swap)を活用した場合に、DES後株式の現物出資を受け入れるというスキームを有しており、金融機関は企業が再生した場合の将来のアップサイドを享受することが可能となります。これにより、金融機関が現物出資スキームを活用しつつ企業再生に積極的に取り組む触媒としての役割を果たすものと期待されます。

安嶋明氏を中心とするマネジメントチームは、不良債権処理やプライベートエクイティビジネスの分野で長年の実務経験を有する専門家から成り、それぞれの経験を活かした運営体制となっています。

本行としては、これらの点を評価し、既に当ファンドに対する出資を行う方針である旨表明してまいりましたが、今般、正式な投資契約の締結に至った次第です。

本行は、今後もこうした不良債権問題と企業の過剰債務問題の一体的解決に貢献する民間主導のファンドに対し、資金支援を含め協力していく所存です。

以 上

【お問い合せ先】
日本政策投資銀行 事業再生部
電話:03-3244-1351