日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成15年10月2日
  • 日本政策投資銀行

老舗旅館・落合楼再生を目的に事業再生ファンドを組成

ファンド概要
1.ファンド組成日 : 平成15年9月29日
2.ファンド総額 : 約1億円
3.出資者 : 日本政策投資銀行、スルガ銀行他
4.払込日 : 平成15年9月29日

日本政策投資銀行(総裁:小村武)とスルガ銀行(社長:岡野光喜)は、このたび、共同で「落合楼事業再生ファンド」(以下「落合楼再生ファンド」といいます。)の組成を行いました。

落合楼再生ファンドは、伊豆天城湯ヶ島温泉の老舗旅館、落合楼(静岡県天城湯ヶ島町)の再建支援を目的として組成したファンドです。落合楼は、平成14年 5月29日に民事再生法を申請しましたが、新しいオペレーション会社である(株)オリオン(静岡県天城湯ヶ島町、代表取締役社長;村上昇男)に営業譲渡するスキームで事業再生を図っているところです。落合楼再生ファンドは平成15年9月29日に(株)オリオンの第三者割当増資を引き受け、同社の株主となったうえで、株主間契約の活用等により、(株)オリオンに対して必要に応じた助言や適切なモニタリング等を行うことにより、落合楼の再生及び企業価値向上を図っていくことになります。

落合楼は(株)オリオンの運営によって、営業強化、収益力向上を図っており、再生が可能であると考えております。また、地域に根ざした伝統ある旅館であることから地域経済に与える影響も大きいことから、再生支援を行う意義が高いものと判断致しました。

日本政策投資銀行は、今後も、我が国における事業再生の円滑な推進を図るため、再生可能性のある事業に対して、DIPファイナンスや再建ファンドのスキームを用いた資金支援を行っていくとともに、事業再生において地域金融機関との連携を行っていく所存です。


以上