
- News Release
- 平成16年6月1日
- 日本政策投資銀行
岡山事務所
ものづくり県岡山の現状と将来性 その2
~潜在力発揮のための方策~
- 付加価値生産性で見ると、岡山の製造業は全国平均を上回っており、ものづくりが地域の強みの1つであると言える。
- 水島地区では、立地する14業種中9業種で付加価値生産性が全国平均を上回っており、事業所規模別で見ても幅広い階層で全国平均を上回っている。これは集積効果の表れと考えられる。
- 一方水島地区以外では、付加価値生産性が全国平均を上回るのは20業種中5業種にとどまる。しかしながら、全国平均を下回っている業種でも、規模によっては高い付加価値生産性を示している部分も散見される。これは、個々には強みのある企業がありながら、集積効果に結びついていないためと推測される。
- 岡山には、高い技術力を持ちながらそれを活用して製品開発していく機能に欠ける、いわば「隠れたオンリーワン企業」が少なからず存在する。そのような企業の不足機能を補完し、潜在力をうまく引き出していくことが、集積効果を発現させるためのカギとなろう。
- 産学連携の活用、ファブレスベンチャーによる開発力の補完、異業種交流組織によるコーディネーション機能の活用などにより、隠れたオンリーワン企業の不足機能を補完することが、岡山のものづくりを発展させていくために重要である。
- 「おかやま産業・雇用戦略会議」で提案された戦略プロジェクトを呼び水として活用することも一案であろう。