日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成16年11月1日
  • 日本政策投資銀行

しがぎんリース・キャピタル(株)ついて、地方銀行系リース会社に
対する全国初の「環境配慮型経営促進事業」制度を適用

  1. 日本政策投資銀行は、このたび「環境配慮型経営促進事業」の対象として、しがぎんリース・キャピタル株式会社(本社:滋賀県大津市)を選定し、融資を実行しました。地方銀行系リース会社を対象とする当制度の事例は全国でも初となります。
  2. 環境配慮型経営促進事業は、企業の環境保全コストを対象に融資を行うものであり、当行が開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化して優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、「環境格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資制度です。
  3. 当社は平成14年にISO14001の認証を取得している他、環境に配慮した経営を行う企業に対するリースもしくは環境負荷の小さい機器のリースに関する特別制度「エコクリーンリース」を設け、同制度から得た収益の一部について環境保護団体(NPO)へ寄付を行うなど、地域の金融プラットホームとしての機能を有するリース取引等を通じて、地域の中堅・中小企業の環境配慮に対する取り組みへの支援を積極的に行っている点が高く評価されました。
  4. また、当社の親会社である株式会社滋賀銀行は、国内の民間銀行としては初めて、国連環境計画(UNEP)が提唱する「UNEP金融機関声明」に署名し、「環境経営」の旗のもとで「しがぎんエコプラス定期」や、「しがぎんエコ・クリーン資金」融資制度といった環境対応型金融商品を開発するなど、国内民間銀行の中でも環境保全活動に関するトップランナーとしての地位を確固たるものとしております。当行と滋賀銀行は、これまで環境問題に果たす地域金融機関の役割について互いに協力して取り組んでおり、今回の融資についても両行のリレーションシップ・バンキング機能に基づき実現したものといえます。
  5. 当行では、現在本制度について大手から中堅クラスに至るまで100社余りの評価作業に着手し既に25社程度の評価作業を完了、うち12件(本件を含む)の融資を実行しています。業種構成としては、製造業から、小売業、建設業、リース業など多岐に亘っています。今後も、地域の企業が環境配慮型経営を進められるよう支援して参るとともに、地域金融活性化に向けたリレーションシップ・バンキングの機能強化に資する取り組みについて、地域金融機関と協調していく所存です。