日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成18年1月16日
  • 日本政策投資銀行

三井埠頭株式会社の更生債権一括弁済のためのシンジケート・ローンを組成
― 更生会社向けエグジット・ローン ―

  1. みずほコーポレート銀行(アレンジャー兼エージェント)と日本政策投資銀行(アレンジャー)は、今般、三井埠頭株式会社に対して総額40億円のシンジケート・ローンを組成し、実行しました。本シンジケート・ローンは、三井埠頭株式会社の更生債権の早期返済資金を調達するために組成されたものです。
  2. 三井埠頭株式会社は、平成10年10月15日に会社更生手続の開始決定を受け、スポンサーとなった太平洋セメント株式会社の支援下で事業再生を進めていた川崎地区の民間埠頭会社です。本件シンジケート・ローンにより大部分の更生債権を前倒し弁済したことから、更生計画に基づく期限(平成31年3月)を14年前倒しして、更生手続を終結することになります。
  3. 三井埠頭株式会社が保有するプライベート埠頭は、京浜工業地帯の中心部に位置する大規模埠頭であり、公共埠頭で扱い難いバラ物(石炭、オイルコークス、合金鉄、建設発生土、産業廃棄物等)の取り扱いが可能であることから、太平洋セメントグループほかの重要な物流拠点となっています。今回のシンジケート・ローン組成においては、三井埠頭の総合的な港湾インフラとしての重要性、事業実績が成約のポイントとなりました。
  4. 本件は、みずほコーポレート銀行及び日本政策投資銀行のアレンジによる、更生会社向けの大型エグジット・ローン(更生手続終結のための融資)であり、更生手続終結および長期資金の調達による金融面での安定が、都市インフラとしての埠頭の安定運営に資するものと期待されます。

<本シンジケート・ローンの概要>

◆組成総額 40億円
◆アレンジャー みずほコーポレート銀行及び日本政策投資銀行
◆エージェント みずほコーポレート銀行
◆契約締結日 平成17年9月30日
◆融資実行日 平成17年10月31日
◆終結決定日 平成17年12月19日

以上