• News Release
• 平成17年6月29日
• 日本政策投資銀行

我が国初の本格的なターンアラウンド支援会社
（マイルストーンターンアラウンドマネージメント(株)）に対し出資を実行
～事業再生分野における新たな取り組み～

1. 日本政策投資銀行（総裁：小村武）は、今般、マイルストーンターンアラウンドマネジメント（株）（東京都千代田区、代表取締役：早瀨恵三氏）（以下「当社」）に対する出資を実行しました。
2. 事業再生マーケットは、プライベートエクイティファンドやＤＩＰファイナンス・ＥＸＩＴファイナンスなどの資金供給実績が増加し、黎明期を脱しつつあります。一方で、事業再生には早い段階からの治療が最も効果的であり、①深刻な再生ステージに陥る前の段階から、②財務面だけでなく、オペレーションの改善までを含めた再生計画を策定し、③ステークホルダー（株主・債権者等）間の利害を調整しつつ計画を遂行する、といった一連の事業再生の流れを支援する機能が求められています。いわゆるターンアラウンドマネージャーと呼ばれる人達は、単に資金面だけでなく再生ノウハウを提供することで、早期の事業再生支援に資する中立的なプレイヤーと位置づけられます。
3. 当社は、このような社会的ニーズに対し、独立系の会社として、ターンアラウンド支援に特化して設立されたものです。具体的には、企業再生の経験豊富なスタッフが、対象となる再生対象の、あるいは再生予備軍の企業と協力し、事業再構築・財務リストラ・資金調達など計画の策定、計画実行に必要なステークホルダーとの交渉、具体的な再生計画の実行支援、その過程で必要とされるリストラ資金の提供等を行っていきます。こうした役割は、従来のプライベートエクイティファンドやコンサルティング会社の機能とも異なるもので、事業再生マーケットにおいて新たな取り組みとして位置付けられるものと考えております。
4. 当行は、再生予備軍企業の早期再生など、事業再生分野でのこのような新たな取り組みに対し、引き続き資金支援、ノウハウ面でのサポート等を含め積極的に協力していく方針です。

以上