日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成17年7月19日
  • 日本政策投資銀行

複合健康施設「スポパーク松森」(地域主導型PFI事業)
に対して、プロジェクトファイナンスを組成

  1. 株式会社七十七銀行(以下「七十七銀」といいます)、日本政策投資銀行(以下「政策銀」といいます)及び株式会社みずほ銀行(以下「みずほ銀」といいます)は、仙台市のPFI事業としては、第1号案件となる松森工場関連市民利用施設(複合健康施設「スポパーク松森」)整備事業(以下「本事業」といいます)に対し、プロジェクトファイナンスによる総額15.2億円の協調融資契約を締結いたしました。
  2. 本事業は、仙台市の一般廃棄物処理施設である松森工場のごみ焼却に伴い発生する余熱を有効利用したスポーツ施設等を整備することにより、市民等の健康増進や交流活発化を図るためのサービスを15年間に亘り提供するものです。本事業は、「仙台市として初めてのPFI事業」であり、典型的な「運営中心型PFI事業」であることから、民間事業者の創意工夫が発揮され、効率的、効果的な事業の遂行が期待されます。
  3. 本事業の実施主体となる民間事業者は、仙建工業株式会社を代表企業とし、同社、佐々良建設株式会社、株式会社橋本、奥田建設株式会社、株式会社深松組及び後藤工業株式会社の6社で組織する「杜の都建設PFI研究会」(以下「杜の都建設グループ」といいます)の各社、ユアテック株式会社、株式会社 INA新建築研究所、株式会社合人社計画研究所、コナミスポーツ株式会社及び株式会社ゼクタを構成員とするコンソーシアムにより設立された特別目的会社(会社名:「松森PFI株式会社」)です。本事業は、地元仙台市の企業を中心とした杜の都建設グループが施設建設及び修繕等の業務とともにコーポレートガバナンスを主導する一方、維持管理・運営業務についてはそれぞれの分野で深い実績を有する大手企業等が担うことにより、効果的なパートナーシップを形成し、仙台市民にとって最良の健康増進施設の整備、維持管理・運営の実現を目指しています。
  4. 七十七銀及び政策銀は、アレンジャーとして、本事業における適切なリスク分担を図るなど、本事業に最適なファイナンス・ストラクチャーを構築し、みずほ銀と協調のうえ、プロジェクトファイナンスによる協調融資契約を締結いたしました。また、七十七銀は、エージェントとして、貸出人側を代表してキャッシュフローや担保の管理、各種事務の取りまとめも行っております。
  5. 七十七銀と政策銀は、地域経済活性化への寄与を目的とする業務協力協定を平成15年10月に締結しており、本件プロジェクトファイナンスは当該業務協力協定に基づく取り組みとなります。七十七銀及び政策銀は、今後とも連携してPFI事業への積極的な参画等を行い、地域主導による地域経済活性化等の支援に努めてまいります。

【事業概要】

(1) 業務内容

松森工場関連市民利用施設「スポパーク松森」に係る設計・建設・維持管理・運営事業(BOT方式)

注 : BOT方式 : 民間事業者が施設を建設し(Build)、民間事業者が維持管理及び運営を行い(Operate)、事業期間終了後に公共に所有権を移転する(Transfer)方式

(2) 施設の概要

立地場所 : 仙台市泉区松森字城前122-1
敷地面積 : 約52,000㎡
屋内施設 : 温水プール、温浴施設、休憩室、ジム、スタジオ、閲覧コーナー・交流スペース [以上、本体棟/2F建、延床4,238.10㎡]、フットサル場[フットサル棟/延床2,777.20㎡]
屋外施設 : テニスコート、ゲートボール場、多目的広場、ランニングコース、自然観察施設、ビオトープ、調整池、駐車場

(3) 事業主体(民間事業者)

松森PFI株式会社

株主 : 仙建工業株式会社、株式会社合人社計画研究所、ユアテック株式会社、株式会社INA新建築研究所、佐々良建設株式会社、株式会社橋本、奥田建設株式会社、株式会社深松組、後藤工業株式会社、株式会社ゼクタ、株式会社みずほ銀行

(4) 事業期間

平成16年3月~平成32年4月

【事業スキーム】