日本政策投資銀行

  • News Release
  • 平成17年8月2日
  • 日本政策投資銀行

外資系企業が行う地域再生計画の合致事業に対し、全国初の融資を実行
-半導体集積地域熊本における対日投資寄与-

  1. 日本政策投資銀行は、このたび、熊本県が策定し、国により認定された「熊本県半導体関連産業地域再生計画」に基づく事業として、グリーン,ツィードアンドカンパニージャパン(株)が行なう熊本県でのアジアエンジニアリングセンター新設に対し、融資を実行しました。地域再生計画の合致事業としては、外資系企業が行う事業として全国初、また、九州地域では初めて(全国で4番目)の融資となります。
  2. 地域経済の活性化と地域雇用機会の創出その他地域の活力の再生を図るため、平成15年10月、国は地域再生本部を設置、地方公共団体が策定する地域再生計画を認定し、これに伴いさまざまな支援メニューを講じており、日本政策投資銀行の融資もその中に含まれています。
  3. 熊本県では、半導体生産技術を核とした国際競争力のある新技術・新産業が継続して創出される活力ある地域づくり(熊本シリコン・クラスターの創造)に取り組んでおり、その取組みを強化すべく、上記の地域再生計画を策定、昨年6月21日に認定を受けました。同計画には、地域再生雇用支援ネットワーク事業の集中化支援に加え、半導体関連事業の拡張や新規事業確立整備等に対する日本政策投資銀行の融資による支援措置も含まれています。
  4. グリーン,ツィードアンドカンパニージャパン(株)は、半導体、航空機、流体処理、油田、一般産業向けに高度技術を駆使し、流体封止シール材を輸入販売しています。今回の同社の設備投資は、製品需要の高いアジア圏の拠点として半導体製造装置向け製品解析や原因分析を行うエンジニアリングセンターを新設するものであり、熊本県の地域再生計画実現による地域経済の活性化、地域雇用機会の創出に資するとともに、外資系企業による対内直接投資に伴う技術・ノウハウ等の交流を通じた我が国産業経済の高度化・活性化、国際競争力の強化に資するものであります。
  5. 日本政策投資銀行では、今後も地域再生計画に合致する事業に対し、また、対日アクセス促進事業に対し、積極的な支援を行なってまいります。